レモンシャーベット【SVT・MG】

3歩 ページ22

SA「おはよー！この前家まで送ってもらったんでしょ、どうだった！？」


朝会うなりすぐ私の方を叩きながら話を催促するスア。



DN「僕らと別れた後どうだったの？」

『どうもこうもないよ…ただ普通に送ってもらっただけ。いつも通りだったよ。』



バイト帰りみたいな。他愛もない話をして帰った。

あの会話以外は本当に普通の。



SA「えー、2人で飲み直すとかなんなかったの？」

『その流れ一回あったんだけどなぁ…』

DN「うんって答えなかったの？もしかして
バカ？」

『違うよ、迷ってたら…断らなきゃダメでしょって言われたの。』

SG「そういうこと？男に誘われたら断れって？いやぁ、罪な男すぎる」



そうだよね。罪な男だよね。
わかってはいたけど…ミンギュオッパが素でそういう性格だって。



DA「Aちゃんおはよ〜！」

『あっおはよ』



前の飲み会でずっとオッパの隣に座ってたドアちゃん。
友達がいる席へ行って、携帯の画面を見せてなにやらキャーキャー楽しそう。

ミンギュオッパの話でもしてるのかなぁ。
雰囲気でわかるもん。そういう話してるのかなって。


なんか飲み会の時連絡先交換してたっぽいし。



『はぁ…難しいなぁ』

SA「まぁ相手はあのミンギュオッパだからね。入学前にもう有名だったらしいじゃん。」



そりゃあれほどイケメンで、同じサークル入ったらあんなに親しみやすい人柄でってなると…ライバルも増えるよね。

ドアちゃんもオッパのこと絶対に好きだし。



SA「でもA！間違いなく一歩リードしてるよ！」

『え？そうか？』

SA「そうでしょ〜一歩どころか三歩ぐらい！バイト帰り送ってくれるとか、Aにしかしないんでしょ？」

『先輩はそう言ってたけど…でも上がる時間も同じなことが多いし家も近いからね。』



あれこれオッパの行動に理由を付けてしまうのは保険だって自分でもわかってる。

正直脈ありかもって思うことと脈なしだって痛感することのバランスがほんと半々で。


だけど紛れもなくオッパには好きな人、アリンさんがいるから…私になんて一切向いてない。

ただの気まぐれか、誰に対してもあんな感じ。



VN「あっヒョン」

『え？』

VN「ごめん嘘。笑」

『最低…本当にボノニがイケメンじゃなかったら殴ってたよ』

SG「イケメンでよかったね、僕だったら確実に殴られてるよ」

DN「だろうね」

SG「おい」

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