手首 ページ37
『あ、』
その時、寝てたはずのオッパの目がうっすら開いて、バチッと目が合った。
眠そうな目でオッパの前髪に触れてる私の手首を掴む。強く掴まれてるわけじゃないのにじんわりとそこは熱が集まった。
MG「…ヌナ?」
ドキドキしてた心臓が違う意味で早くなってって、締め付けられてる心臓が必死に動いてて、すごく苦しい。
一瞬にして視界がぼやけて、クリアになった時には私の頬に涙が伝ってた。そのことに自分でもびっくりして、掴まれた手を引っ込めそのまま涙を拭った。
そしたらオッパの目が覚めたのか、うわ寝てたって呟く。
大きく伸びをするオッパ、私は俯くことしかできなかった。気を抜けばまた流れそうな涙を必死に堪える。
DK「ヤ〜ミンギュヤ、お酒買ってきたのになんで寝てるの笑」
ドギョムオッパが明るく言うから空気が変わった。というか私が勝手に沈んでただけなんだけど。
MG「ごめん〜、ありがとう2人とも、飲もう!」
トイレ行ってくるって立ったオッパ。
まだ俯いたままの視界の端にティッシュが差し出されたのが見えて顔を上げた。
ドギョムオッパが何も言わず、私は心配そうな顔を向けていた。
DK「ごめんね、何もできないけど」
片思いしている相手が好きな人のことを理由で泣いてるのに、こんな優しい言葉私だったら言えない…
ティッシュで涙を拭いてると頭の上に乗っかった手。大切なものに触れるかのように、優しく撫でてくれる。
扉の開く音がしてドギョムオッパはミンギュオッパは強制的にキッチンへ連れていくと、お酒を選ばせてる。
私の泣き顔がミンギュオッパに見えないように、多分気を遣ってくれたんだ。
しばらくして戻ってきた2人とも何度目かの乾杯。こう言う時は全部お酒で流そう。
さっきのこときっとオッパは寝ぼけてたから覚えてないし。
MG「ホラー映画何見る?」
絶対俺ら叫んで起こしちゃなからまた今度にしよって、ドギョムオッパ。
それもあるけどもしかしたら私が元気ないのを察してやめてくれたのかも…わからないけど。
それもそうかって納得したミンギュオッパ。
MG「もう一回ゲームしよー」
DK「まじで次は絶対負けない」
『それさっきも聞いたな…笑』
MG「今んとこ俺が1番勝ってるよ!笑」
DK「みんな同じくらいだって!笑」
勘付かれないようにって明るく振る舞う。今私が泣いてみてもきっとオッパはそれにすら気付かないんだろうけど。
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ムミョン(プロフ) - 。。さん» 罪な男ですよね、、(お前が書いたんだろ)わああ嬉しいです😭💞とっても励みになります!!ありがとうございます✊🏻🎶 (2022年10月20日 1時) (レス) id: b2ce7fee07 (このIDを非表示/違反報告)
。。 - ぐわっ!!可愛い後輩でいてねなんてなんと残酷な、、😭いつもキュンキュンしながら切なくて心臓潰されそうになりながら読んでます!これからも更新頑張ってください! (2022年10月18日 23時) (レス) @page49 id: cb30a8db44 (このIDを非表示/違反報告)
ムミョン(プロフ) - ちびとらさん» 天然垂らしなんですよね、、今はしばらく辛いんですけど幸せになれる結末にしますので、、😭引っ込んでな😂ありがとうございます!すごく頑張れます!😭💞 (2022年10月10日 4時) (レス) id: b2ce7fee07 (このIDを非表示/違反報告)
ちびとら(プロフ) - 鈍感思わせぶりミンギュめ、、主人公の気持ち考えると泣けてきます😭ドアちゃん、しばらく引っ込んでな、、めっちゃ楽しみにしてます!!更新頑張ってください! (2022年10月8日 1時) (レス) id: 253fb62eff (このIDを非表示/違反報告)
ムミョン(プロフ) - ぴょんさん» 嬉しいです!私もそう思いながら書いております…😂!コメントありがとうございます! (2022年9月21日 20時) (レス) id: b2ce7fee07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ムミョン | 作成日時:2022年8月8日 23時