レモンシャーベット【SVT・MG】

可能性 ページ31

課題が終わった頃、ドギョムオッパのスマホにタクシー会社から連絡があった。すぐタクシー会社へ取りに行ってオッパのスマホは無事手元へ戻ってきた。

せっかく遠くまで来たからご飯食べて帰ろうって、ミンギュオッパの提案で入った居酒屋。



MG「Aちゃんってさ、どんな人がタイプなの？」

DK「おい、ミンギュヤ…」

MG「え、聞いちゃダメ？」



オッパって本当に気付いてないんだな…
前に好きな人いるか聞いてきたのも、今好きなタイプ聞くのもきっとそういうこと。


また返事に迷ってるとミンギュオッパのスマホに着信がきた。

画面は見てないけど嬉しそうな顔を見せたから、アリンさんかな。


オッパが席を立ってドギョムオッパと2人きり。



DK「…あ、そういえば夏休みにサークルで合宿っていうか…まぁ普通に旅行行くんだけどさ、Aちゃん達も来るでしょ？」



もちろん行きたい、行く一択。

だけど、飲み会の時みたいに他の一年生達もたくさん来てミンギュオッパとたくさん話すんだろうな…



DK「ん？」



目の前のドギョムオッパが優しい顔で私の返事を待っていて、もちろんですって慌てて答えた。



DK「ん、よかった〜」

『また、スア達にも言っておきますね』

DK「うん！」

MG「ごめん！俺先行くね」

DK「え？」



席に戻ってきて、カバンと上着を取るとお金を置いてそそくさとお店を出てしまった。

また…アリンさんに会いに行くのかな。


オッパがアリンさんと会うたび今度こそ付き合ったんじゃないかって、不安になる。



DK「ごめんね、」



ミンギュオッパがお店を出てった後、ドギョムさんが申し訳なさそうにそう言った。



『なんで謝るんですか？』

DK「ミンギュ…俺がAちゃんのこと気になってるって知って、先に帰ったんだと思う。」



え？それってつまり…



DK「俺ね、Aちゃんのこと気になってるの。」



まさか、そんなこと全く想像もしてなかった。

ドギョムオッパが私のこと気になってるなんて…そんなそぶり全く。



DK「でもAちゃんがミンギュのこと好きなの知ってるし…邪魔しようとかそういうわけじゃなくて」



優しい性格のドギョムオッパ。

それは今まで過ごしてきた中でもすごく感じてて、こんなに優しい人いるんだって本当にそう思う。

今だって、伝えてくれる言葉の一つ一つが優しくて…



DK「ただ…可能性として、俺のことも考えてみてほしい。」

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