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幼馴染み 健永ツアー編 5 ページ42

Aside


健永の言葉通り、ツアーの始まる3日前まで私達は、電話のみで会うことは無かった。。




"今回のツアーは、二階堂君と構成を考える事になった。"と、電話で話してくれた。




健永「来てくれた皆に楽しんで貰いたいし、次のツアーも絶対観たいって思って貰える様に、ニカと色々な事を考えてるんだ。」




その声がとても嬉しそうで、聞いている私まで嬉しくなった。




「本当に良かったね。
今までのライブの、北山さんと二階堂君の構成も良かったけど、今回は二階堂君と健永にしか出来ない構成を、楽しみにしてるね。」




本当に心から、どんなツアーになるのか楽しみにしている。




きっと今年のツアーは、最年少コンビにしか出来ないライブになる筈だ。




健永「楽しみにしててよ。
皆に満足して貰える"素敵なステージ"に、してみせるから。」




健永の力強い言葉に、思わず笑みが溢れてしまった。




勿論ツアーの内容は、彼女であっても話してはくれないけど、毎日掛かってくる電話の声から、充実していることは感じ取れた。




健永が楽しそうにしている声を聞いていると、彼に会えない寂しさを、我慢する事が出来た。




そんな日が何日も続いていた昨突然"明日会いに行くから。"と、言われた。




急な事だったけど、嬉しくて私は残業しなくても大丈夫な様に、少し早めに出社して、定時に会社を出ると、買い物を済まして帰宅し、晩ご飯の用意を始めた。




勿論、何時になるかは分からないけど、大体の時間は教えて貰ったから、時計を何度も確認しながら、健永が来るのを心待ちにしていた。




「仕事、押してるのかな?」




予定の時間は、2時間前に過ぎてしまった。




勿論、健永の仕事に定時なんて無いことは、ちゃんと理解しているけど、久し振りに逢うときは、予定時間が過ぎると、やっぱり悲しい気持ちになってしまう。




思わず溜め息を付いてしまった自分に気付いて、気を紛らわせる為にテレビを付けた瞬間、待ちに待っていた人からの連絡が入った。




"遅くなってごめん。今から行くね。"




私はLINEのメッセージに目を通すと、冷蔵庫に入れていた料理をテーブルに並べ始めた。




やっと会えると思うと、先程までの悲しい気持ちが、あっという間に消えてしまった。




連絡が入って15分経った頃、私の家のチャイムがなった。




私は慌てて玄関に向かった。

幼馴染み 健永ツアー編 6 (訂正有り)→←幼馴染み 健永ツアー編 4



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作者名:紅廉 | 作成日時:2018年11月20日 20時

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