私の幼馴染みその後３ (ページ18)

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幼馴染み裕太ツアー編４ページ18

Aside

コンビニから帰ると、お姉ちゃんに色々と聞かれた。

電話の内容をお姉ちゃんに話すと、

杏里「裕太は昔から、Aには甘いから。」

そう言って笑った。

東京に着いた私は約束通り、裕くんの家に直行した。

シャワーを済ませると、裕くんの洗濯物と持ち帰った私の服を洗って乾燥させると、畳んで何時もの場所にしまった。

裕くんは帰りが遅くなるって言ってたから、晩御飯の用意ではなく、夜食を用意しようと冷蔵庫を覗いた。

冷蔵庫の中は、何も入っていなかった。

元々忙しい裕くんだけど、仕事の帰りや散歩に出掛けた時に、じぶんの好きな食べ物やドリンクを買って来ている。

何時もストック用に、予備を買って置いているドリンクさえ棚に無かった。

私は部屋着から着替えると、一旦荷物を持って自宅に帰った。

近所のお店で買い物を済ませ、自宅のソファーに座り暖かいカフェオレを飲んでいたら、いつの間にか眠ってしまっていた。

遠くから聞こえていた携帯の着信音が、徐々に大きく聞こえてきて、その意味に気付いた私は、慌てて身体を起こし電話に出た。

裕太「A、今何処、もしかして誰かと居るの？
・・・こんなに遅い時間に、LINEを送っても既読にならないし、電話を掛けても出ないから心配したよ。」

電話の向こうで心配してくれている、裕くんの顔が浮かんできた。

「心配させて、ごめんなさい。
今、私の家に一人で居るよ。」

裕太「・・・自宅？
今日は、俺の家に来るんじゃなかったっけ？」

私の答えで少し不機嫌になった事が、裕くんの声で分かってしまった。

「勿論、約束通り裕くんの家に行ったんだよ。
だけど冷蔵庫に何も無かったから、買い物する為に出掛けたの。
次いでだから荷物を置きに帰って来たら、いつの間にか転た寝しちって・・・。」

私の話を聞き終えた裕くんの溜め息が、電話の向こうから聞こえてきた。

裕太「・・・今帰るところだから、迎えに行く。
１０分で着くから用意しといて。」

そう言うと、電話は切れてしまった。

普段自分の感情を、あまり表面に出す事の無い裕くんだから、私が居ないことに本気で心配してくれた事が分かって、私は嬉しかった。

１０分後マンションの駐車場で待っていると、裕くんの車がやって来た。

私は荷物を乗せると、後部座席に腰を降ろした。

その様子を確認すると、裕くんは車を走らせた。