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幼馴染み 太輔ツアー編 11 ページ1

Asaid


思わず私の口から溢れ出た言葉。




少し冷静になると突然想いを伝えた事が、急に恥ずかしくなった。




黙り込んでしまった私に、




太輔「知ってるよ、Aの気持ち。
俺も、Aの事が大好きだから。」




電話の向こうで、嬉しそうに笑ってるのが分かる。




「・・・太ちゃん。」




太輔「A、今日は来てくれて有り難う。
今は会えないけど、戻ったら直ぐに会いに行くから。」




電話から聞こえる愛しい人の言葉は、私にとっては恋する呪文だ。




私の胸をギュッと締め付け、他の事は何も考えられなくなる。




「何時まででも、待ってるから。」




そう答えるた。




私にそれ以外の言葉は、きっと思い付かない。




太ちゃんは、私の言葉に可笑しそうに笑うと、




太輔「安心してよ。
何時までもなんて、待たせないから。」




優しい声でそう言った。




「うん。」




私は嬉しくて、大きな声で答えた。




太輔「メンバーが待ってるから、もう切るね。
A、ゆっくり休めよ。」




「太ちゃんもね。」




私がそう言うと、電話は切れた。




幸せな気持ちに包まれた私は、携帯を握り締めたままベッドにダイブした。




丁度買い物を終えて帰って来た春菜が、その様子を見て、驚いてベッドに駆け寄って来た。




春菜「大丈夫、A?」




心配顔の春菜だったが、私の顔を見て急に笑いだした。




春菜「A、太輔何だって?」




「"・・・来てくれて有り難う"って。」




何事も無かった様にそう答えた。そんな私を見て、




春菜「それだけ?
本当は・・・愛の告白でもされた?」




春菜の言葉に固まる私。




「何で知ってるの。」




驚いた顔で答える私に、




春菜「Aは分かり易いから。」




そう言って大笑いした。




春菜「でも、そこがAの魅力だから。
多分太輔も、そう思ってるんじゃないかな。」




「そうかなぁ・・・。」




自信無さそうにそう言えば、




春菜「そうだよ。
Aは自分の気持ちには素直だから、信用出来るの。
太輔はそんなAの傍が、一番落ち着くんだよ。」




春菜がそう言ってくれた。




私には、その言葉が嬉しかった。




"太ちゃんにとって、落ち着ける場所で在りたい。"




そう願っていた私にとって、その言葉は最高の誉め言葉だった。




「有り難う、春菜。」




太ちゃんと春菜のお陰で、その日はとても幸せな気分で私は眠りに付いた。

幼馴染み 太輔ツアー編 12(訂正有り)→



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作者名:紅廉 | 作成日時:2018年11月20日 20時

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