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幼馴染み 宏光編 6(訂正有り) ページ6

Aside


宏光を見送った後、疑問に思った事を聞いてみた。




「ところで、何で美樹が宏光に?」




美樹「だって、Aは宏光君の事になると、考え過ぎちゃって動けなくなるでしょ?
・・・だ・か・ら。」




「・・・美樹。」




美樹「はい、行くよ。」




美樹に背中を押されて会場に戻ると、宏光の周りには人だかりが出来ていた。




美樹「流石アイドル。Aも大変だね。」




宏光の方を見て、大きな溜め息を付いた私に同情してる。




"ちゃっかり沙織も側にいるし。"




思わず本音が口から出た。




結局私は近くには行けないまま、二次会の会場に移動する事になった。




結婚している同級生達は、"家族が待っているから"と、二次会には行かず早々と帰ってしまった。




だから残ったメンバーは10人位で、当時から宏光と仲の良かった友達ばかりだった。




残った皆で、昔話や恋話に大いに盛り上がった。




沙織もちゃっかり来ている。




沙織「あの頃私、北山君の事が好きだったんだよ。」




突然の沙織のカミングアウト。




宏光「そうなんだ。
だったら早く教えてくれれば、良かったのに。」




そう言って、沙織の話にちゃっかり乗っかってる宏光。




「相変わらずチャラいんだから。」




何だか腹立たしくて、私はそう呟くと宏光に向かって小さく舌をだした。




宏光はそんな私をチラッと見て、




宏光「でも近々沙織は、拓也と結婚するんだよな。
じゃあ、あの時俺に教えなくて正解だよ。」




そう笑いながら言った。




"うん?・・・近々結婚するって?""




"えっと・・・誰と誰が?"




頭の中を、色々な言葉が駆け巡る。




少し冷静になって考えてみると、私の頭の中でやっと話が繋がった。




「えっ、沙織と卓也・・・結婚するの?」




思わず自分でもビックリする位、大きな声で聞いていた。




沙織はクスクス笑いながら、




沙織「うん。10月に結婚するの。
Aったら・・・そんなに大声出さなくても(笑)
ところで、Aには彼氏居るの?」




急に振られた質問に、困って宏光を見ると知らん顔を決めこんでいる。




「・・・今は居ないよ。
なかなか出会いが無くて。」




だって本当の事は言えないから。
アイドルの宏光に、迷惑は掛けられない。



沙織「じゃあ、北山君はどうなの?
彼女は居ないの?」




突然宏光に話を振るから、飲んでいたカクテルを吹き出しそうになった。

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作者名:紅廉 | 作成日時:2017年8月25日 1時

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