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幼馴染み 裕太編 12 ページ50

Asaid


私の気持ち?




そんなの決まってる。




星口さんに話した通りだから。




「裕君さえ良ければ、私は何時までだって待ってるよ。」




裕君の目を真っ直ぐ見つめる。




裕君は私を抱き締めると、優しい声で語りかける。




裕太「本当にそれで良い?
皆に納得して貰えるのが、何時になるか分からないよ。
・・・それでもAは後悔しない?」




裕君が不安そうに聞いてきた。




「私は、絶対に後悔なんかしない。
・・・そう言う裕君は、私を選んだ事を後悔しない?」




私にばかり気持ちを伝えさせている裕君に、ちょっと拗ねてみせた。




裕太「俺の気持ち?
・・・俺の気持ちは初めて会った時から、変わらないよ。
Aが生まれて、病院に母さんと見に行った時、俺がAのちっちゃい手に触れたんだ。
そうしたらAが、俺の指をぎゅって握り締めた。
俺は、その時"この子を一生守る"って決めたんだ。」




私と初めて会った時、裕君は4歳。
そんな小さい頃から、裕君に守って貰ってたんだ。




そう言えば小さい頃から、困った時は何時も裕君が助けてくれてたっけ。




本当にずっと、私は裕君に守られていたんだね。




「裕君、有り難う。大好き。」




私は、裕君の背中に回した腕に力を込めた。




「今まで守ってくれて、有り難う。
此れからも。宜しくお願いします。」




裕太「任せといて。」




裕君の優しい声が私の耳元で囁かれ、私の頬は熱を持った。




恥ずかしさのあまり裕君の首に顔を埋めると、裕君は私の首にキスを落とした。




裕太「お風呂沸いたみたいだな。
A、一緒に入ろう。」




そう言って私を降ろすと、自分も立ち上がるり、私の手を引いて裕君は歩き始めた。




裕君の背中。




私は小さい頃から、この大好きな背中をずっと見つめていた。




今はあの頃より大きく逞しくなった背中を、私は此れからもずっと見ていたい。




・・・此れから先も。




いつまでも・・・裕君の傍で。






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
作者より




中途半端になってしまいましたが、お話しがいっぱいになりましたので移行します。




次は、裕太saidになります。




此れからも、宜しくお願いします。

この小説の続きへ→←幼馴染み 裕太編 11(訂正あり)



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作者名:紅廉 | 作成日時:2017年8月25日 1時

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