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幼馴染み 裕太編 4 ページ42

Asaid


食事を終えてタクシーで帰ろうとしていたら、




星口「タクシーで帰るのなら、車で来ているから送っていくよ。」




そう声を掛けて下さった。




申し訳無いので何度もお断りしたけれど、




星口「女の子二人だと心配だから。」




ちょっと強引に車に乗せられた。




星口「順番に送って行くから、何処に行けば良いか教えて。」




杏里「有り難うございます。
今日は妹の所に泊まるので、一緒に降ろして頂けますか?」




そんな予定は無かったけどお姉ちゃんの話から、今日は達ちゃんの所に泊まるのだと分かった。




達ちゃんの家は私の家からとても近いから、達ちゃんが後で迎えに来るのだろう。




裕君の事が有るから、基本自宅の場所は教えたりしない。




特に業界の人には、知られない様にしている。




けれど星口さんは私のお父さん世代の人で、その上とても紳士的だったので、安心して本当に自宅付近まで送って頂いた。




杏里「送って頂いて、有り難うございました。
食事もとっても美味しかったです。
明日も宜しくお願いします。」




車を降りると二人で、




「「ご馳走様でした。有り難うございました。」」




そうお礼を言って頭を下げた。




星口「Aちゃん、是非また一緒に仕事をしましょう。
じゃあ杏里ちゃん、また明日。」




笑顔で星口さんは帰って行った。




エントランスで待っていると、直ぐに達ちゃんがお姉ちゃんを迎えに来た。




達也「A、久し振り。
最近なかなか会えなかったし、また4人でご飯でも食べようや。」




「そうだね、行こうね。」




そう約束をすると、




達也「杏里、行こう。
A、お前も早く上がれ。」




達也はお姉ちゃんの手を取って、ゆっくり歩き始めた。




私は二人を見送ると、自分の部屋に帰った。




部屋に入ると、今まで連絡出来なかった裕君に、連絡をした。




裕君が来るまでに少し時間が有りそうだから、シャワーを浴びる事にした。




部屋着に着替え、ドライヤーで髪を乾かしていると、ドアが開いて大きな荷物を抱えた裕君が入って来た。




「どうしたの?そんなに沢山。」




裕君は驚いている私を気にもせず、テーブルの上に買って来た荷物を並べ始めた。

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作者名:紅廉 | 作成日時:2017年8月25日 1時

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