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幼馴染み 渉編 7 ページ15

Aside


渉は和君に目をやると、




渉「俺こそごめんな、急に呼び出す様な事をして。
俺にとって梓は、妹みたいな存在だし、和の事も弟みたいに思っているから、何か気になってさ。
でも・・・大きなお世話だよな。」




そう言うと、和君の前に座った。




渉が和君を思って、言葉を選びながら話している事は分かった。




和人「そんな事無いです。
渉さんにそんな風に言って貰って、嬉しいです。
俺は梓と子供の事を、大事に思っています。
暫くは大変だと思いますが、結婚したいと思っています。」




渉の想いに応える様に、自分の気持ちを素直に伝えてくれる和君。




皆にお茶を出すと、私は渉の隣に腰を降ろした。




渉「梓は産みたいんだよな?」




その言葉に大きく頷く梓。




渉「A、お前はどう思う?」




黙って聞いていた私に、渉が尋ねた。




「二人が本気なら、私は応援してあげたいと思ってる。
だから二人には、お互いの両親にちゃんと話して、安心させて欲しい。」




和君ははっきりと"そうします。"と、言ってくれた。




渉「和人、梓。俺達は二人を応援するから。
だから、ちゃんと両親に認めて貰え。
自分達の為にも、新しい命の為にも。」




長い時間を共にしてきたからか、渉が二人の事を、"俺達"と言ってくれた事が嬉しかった。




梓達は、私達に御礼を言って帰って行った。




二人を見送った後、ご飯を食べて無いと言う渉に食事の用意をしていると、




渉「ちょっとホッとしたよ。二人の気持ちが聞けて。
A、楽しみだな。」




キッチンで盛り付けをしていると、渉が後ろから抱き締めてきた。




「うん、凄く楽しみ。」




そう言って振り向こうとすると、渉が私の肩に顔を乗せた。




渉「お前、子供好きだからな。
俺の兄貴ん家の子供も、めちゃめちゃ可愛がるもんな。」




そう耳元で囁かれた。




「・・・何?急にどうしたの?」




渉が言いたい事が分からず、手が止まってしまった。




渉「なぁA。
今すぐは無理だけど、俺は結婚するならAしかいないと思ってる。
未だ先の話だけど、二人の子供が産まれたら、俺ちゃんと育児や家事を手伝うから。」




そう言うと、私を抱き締める腕に力が入った。




「うん、その日を楽しみにしとく。
だから安心して、お仕事頑張ってね。」



振り向こうとすると、私の唇に渉の唇が重なった。




唇が離れると、其処には私の大好きな渉の笑顔があった。

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作者名:紅廉 | 作成日時:2017年8月25日 1時

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