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「好き」という俺の言葉に、キミはいつも「知ってる」と返すね。
「好き」だとは、言ってくれなかった。
俺は、そのことに気づいていたけれど
ワザと知らないフリをしてた。
…何でだろう。
知らないフリをすればするほど
キミが俺から遠ざかっていく気がしたんだ。
キミは気付いてた？気付かなかった？
…なんて。
キミは多分、気付いていなかった。
最初から俺だけが、キミを見てたんだから。
『もう、終わりにしよう。』
そう切り出したのは、俺だ。
.
そろそろ、この関係を終わりにしてしまおう。
少し寂しくなるだけだ。
少し軽くなるだけだ。
…少しだけ、痛いけど。
多分、俺はずっとずっとキミを好きだけど。
あぁ、泣くな。泣くな。
涙は、仕舞い込め。
「もう、何も残ってないよ」
「そっか」
「うん。使わなさそうなのは捨てた、から」
「……」
「…沢山、お世話になりました」
「…うん」
「今まで、ありがとう」
「うん…」
「…智くん、元気でね」
「Aこそ…、元気でね」
これで、本当に最後の最後。
この部屋から、キミは消える。居なくなる。
キミが居た跡さえも
全て、消えてなくなってしまう。
引き留めたい。
何処にも行かないで、此処に居て。
引き留めたくない。
俺だけこんなに好きなのは、もう、辛い。
俺だけこんなに好きなのは、ずりぃよ。
どれだけ隣に居ても、俺だけがキミを好きで
キミは俺のコトを見てはくれないんだろう。
今までが、そうだったように。
「A」
だけど。
最後だから。
これだけは許して貰えるかな。
「ん？」
「…A」
「うん」
「…好きだったよ」
過去形で、いいから。最後に。
「…うん。ありがとう、智くん」
やっぱりキミは最後の最後まで、「好き」だとは言わなかったね。
Aの頬を指先で撫でて、手のひらで包み込む。
おでこ同士が触れて、鼻と鼻が触れて。
Aが微笑んで、瞼を閉じた。
俺もそっと瞼を閉じて。
唇と唇が重なった。
ちゅ、と小さな音を立てて離れた唇。
それが、別れの合図。
「ばいばい、智くん」
「…ん。じゃあね」
背を向けて歩き出したキミの後ろ姿を見つめる。
キミが見えなくなったところで、大粒の涙が瞳から零れ落ちた。
「……っ、うぁああぁ…」
ずっとずっと、Aが好きだった。
これからもずっと、キミだけが俺の愛しい人。
さようなら。
さようなら。
俺の永遠の恋。
・・・fin・・・
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かいちん♪ - 久しぶりにこの作品の続きが読めて嬉しいです(；ω；) 大好きな潤くんのお話の続きが読みたいです！ でも他のみんなのお話もキュンキュン止まりません！ (2019年1月21日 8時) (
レス) id: 8b1261ed43 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - まなか＊もきゅもきゅさん» お返事遅くなってしまい、申し訳ありません(´；ω；`)いえいえ！こちらこそ有難い限りです…！またお時間があるときにでもチラッと覗いていただければ嬉しいです(*´ω｀*) (2018年7月31日 0時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
まなか＊もきゅもきゅ(プロフ) - はじめましてー！ 素晴らしき作品に出会えました、、ありがとうございますっ！！！w あんみつさんの書く嵐さんに魅了されました(ﾉД`) 次の更新も楽しみにしてます！ (2018年6月17日 1時) (レス) id: b45e1692d1 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 二宮莉奈さん» 初めまして。甘々な二宮さん…良いですよね(*´艸`)自分でも書きながらニヤニヤです(笑)ゆっくり更新ですが、楽しんでいただけると嬉しいです！ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - kikiさん» もう、想像するだけで鼻血もんですよね(*´艸`)楽しんでいただけて良かったです！一緒に甘々されちゃいましょうー♪ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつ
| 作成日時：2018年5月25日 23時
