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智『A』
『んー？』
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確かあの日は、雪が降っていた。
クリスマスだった。ホワイトクリスマスなんていう、ロマンチックな日だった気がする。
ホワイトクリスマスだから、特に特別なことをするわけでもなく。
智も彼女がいない、らしい？から私と暇つぶしに駅前のクリスマスツリーでも見に行こう、なんていう話にもなって。
そんなお誘いを高校受験で忙しい私は、安易に受け入れてしまった。
...いいよね1日くらい！なんていうね。
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ハー、と息をひとつ吐いたら、白い息が少しだけ出た。
...隣に寄り添う智を少し見つめたら、視線に気がついたのかこちらを見て、なんだよと照れくさそうに言う。
たとえどんな関係であろうと、ホワイトクリスマスという特別な日は照れ臭くなる日なのかもしれない。
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智『Aー』
『んー』
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そんな、少し甘々な空気に酔いしれすぎていたのかもしれない。
智は、無理にでも私のことを現実に引き戻した。
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智『オレ、とーきょー行く。』
『...は？』
智『いやー、高校のマツモトっていう教師に東京行けよ、なんて言われてさー』
『...え』
智『意味わかんねぇ話だろ？...でもこれほんとなんだよ』
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シンシンと降り積もる。
中3の子供な私には、まるで理解できないしたくもない世界だった。
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智『まあ俺天才だから？東京行けと言われたわけ。』
『...』
智『...A？』
『やだ。』
智『へ？』
『なんで智天才なの！馬鹿でいいじゃん！』
智『な...』
『馬鹿みたいに笑いあってた日はどこよ！いつの間にそんなに大出世しちゃったの！』
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中3の小娘が何よ。親の友達の子の女が何よ。
そんな智の中じゃ恋愛対象に入ってなかったとしても、私は智のことが好きなの！
...こんなの心の中でしか言えない。
それだけ、私は弱い。
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『...バカ。バカバカ』
智『...そんなこと言ったら』
『...？』
智『行きたくなくなったじゃねぇかよ...』
『...え』
智『俺がいないとどうしようもない、ばっっかみてぇなお前がいつか死んじゃいそうでこっちは不安だよ。』笑
『...っ』
智『でも！いつか俺じゃない大切な誰かがお前を守ってくれるから。』
『...ぅ』
智『安心しろ。』
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その人物が後のカズになったことは、
言わなくても分かるだろう。
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あんみつ(プロフ) - まよゆりさん» ニノちゃん、めっちゃアピールしてたんですよー(●´艸`)キュンキュンしていただけて嬉しいです！ニノちゃんの告白と共に貰ったボタンはきっと家宝になります！(笑) (2018年4月21日 22時) (
レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
まよゆり(プロフ) - 高校生ならではの初々しい甘さが、良い！結構アピールしてたニノちゃん。卒業で気持ち繋がって、くすぐったいくらいのきゅんきゅんでした。甘〜良いニノちゃん大好き。 (2018年4月21日 17時) (レス) id: 03a65969ea (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - えりさん» キュンキュンしていただけて良かったです(*´ω｀*)一途なニノちゃん、書くの凄く楽しくて…自分でも書いてて「こんなセリフ言われたらキュンってしちゃう…！」って思う部分があったり(笑)こちらこそ、読んでくださってありがとうございます(*´ω｀*) (2018年4月21日 16時) (レス) id: 20e1b06e4d (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 一途な高校生二宮くんにキュンキュンさせてもらいました(^^)ありがとうございます(^^) (2018年4月21日 14時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんみつとなるせ
x他1人 | 作成日時：2018年3月16日 16時
