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幼馴染み 渉 編 3 ページ9

Aside


渉の仕事は、アイドル。




"Kis-My-Ft2"と言うグループで活動している。




デビューを控え、今少しずつ仕事が増えてきている。




渉がジャニーズに入ったと聞いた時は、本当に驚いた。




全く興味が無さそうだったから、お兄ちゃんのかっ君に連れられて、知らずに行ったと後で知って、納得したことを覚えている。




三人兄弟の末っ子で、甘えん坊だけど負けず嫌い、たっ君とかっ君を見ていたから要領は良く、やんちゃだったけど優しかった。




おばさんの手伝いも良くしてたし、可愛かったから、私は本気でわっ君を弟にしたかった。




そんな可愛いい弟の様なわっ君が、いつの間にか頼れる幼馴染みになっていた。




野球一筋だったから、女の子には不器用な渉。




イケメンだったからモテるのに、本人は全く興味が無く、男友達と遊びにばかり行っていた。




お陰で幼馴染みの私は、渉を好きな女子に何回呼び出された事か・・・。




渉はそんな事が起きている事にも興味が無いんだから、私はいい迷惑だったけどね。




そんな渉と私はひとつ違い。




「一つなんて、年上に入らない。」




そう言って、最近では私の扱いが、雑になっている。




でも、意地悪されても雑に扱われても、私が小さい頃からかっ君が好きな事に気付いてくれたのも、かっ君と彼女が並んで歩いているのを目撃して、落ち込んで泣いてた時も、慰めてくれたのは何時も渉だった。




そんな渉を知っているから、私はつい渉を頼ってしまう。




風邪の私の為に、無理して来てくれたからなのか、今日の私は、なんだか渉の事ばかり考えているような気がする。




突然玄関の方から鍵を開ける音がして、渉が入って来たことが分かった。




寝返りをしようとして、玄関の方へ目を向けると、渉と目が合った。

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作者名:紅廉 | 作成日時:2016年3月8日 3時

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