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幼馴染み 高嗣 編 5 ページ42

Aside


何時もの私だったら思っても絶対本人に言わないけど、今日の私は何だか変だ。




きっとコンサートで見た何時もと違う高嗣に、戸惑っているんだと思う。




本当に今日の高嗣はカッコ良くて、私は心を奪われてしまった。




そんな私の様子に戸惑っているのか、何時もならそんな事を言った私をバカにしそうな高嗣が、




「有り難う。」




そう一言だけ言うと、私の腕を引っ張った。




よろけてぶつかりそうな私を、抱き止めて高嗣が、




「なぁ、A。俺こんなんだから、お前の事を泣かせる事も有ると思う。
もしかしたら、傷付ける事も有るかもしれない。」




「うん。」




「だけど俺はAの傍に居たいし、Aに傍にいて欲しい。」




「うん。」




「たぶん怒らせる事も有ると思う。」




「うん。」




「だけど俺頑張るから、Aを笑顔に出来るように・・・だから俺の隣でずっと笑っていてください。」




「・・・」




「おい。何か言えよ。」




顔を上げると、困った様な高嗣の顔が有った。




「・・・うん。私も高嗣の隣で笑って居たい。」




そう言って、笑顔を向けると、




「良かった・・・。嫌だと言われたら、どうしょうかと思った。」




少しホッとした様な顔の高嗣に、




「そんな訳ないでしょ。」




私がそう言ってにっこり微笑むと、高嗣の顔がゆっくり近付いてきた。




目を閉じると、私の唇にそっと高嗣の唇が重なった。




「うふふ。」




「えっ・・・何?どうかした。」




突然笑ってしまった私に、驚いた高嗣が慌ててる。




「長かったなと思って。」




「長かった?」




不思議そうな顔をした高嗣が、私を見つめている。




「覚えてない?
高嗣と二人で幼稚園のブランコに乗ってた時、
"ぼく、Aちゃんをおよめさんにする。"
って言ったの。」




私がそう言うと、高嗣が恥ずかしそうに、




「覚えてるよ。
そうか。俺、あの時から決めてたんだ。
・・・うん。長かったな、待たせてごめん。」




「待たせた分、たくさん幸せにしてよ。」




「おぅ、任せとけ。」




そう言ってくれてから5年。




高嗣と私、相変わらず喧嘩もするけど、一緒に過ごしている。




毎日泣いたり笑ったりしながら、それでも私は高嗣の傍に居る。




"此からもずっと高嗣の傍に居るね。
笑顔の私で。"

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作者名:紅廉 | 作成日時:2016年3月8日 3時

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