幼馴染み 高嗣 編 3一部訂正有り ページ40
Aside
結局そのまま高嗣と私の距離感は、微妙な感じのまま日々が過ぎていった。
高嗣が悩んでいる事も、ジャニーズを辞めようか迷っていた事も、おばさんやお姉ちゃんから聞いて知っていた。
だけど私が心配しても、高嗣に"関係無い。"って言われると思っていた。
だから何も言わなかったし、聞かなかった。
後に同じグループの北山さんが、高嗣と向き合ってくれたみたいで、その時二人は大喧嘩になったらしい。
だけどその後に仲直りをして、今では兄弟の様に仲が良い。
その一件が有ってからか、高嗣は素直に自分の気持ちを伝えるようになった。
きっとあのままだったら、私と高嗣は今の様な関係になることは無かったと思う。
多分その頃だったと思う。
高嗣から、時々私に連絡が来るようになったのは・・・
そしてあの日、高嗣から突然電話が掛かってきて、
「今から遊びに言って良い?」
って聞かれた。
二人の関係が微妙になってからは、高嗣が家に来る事が無くなっていた。
だから突然の事で頭が回らず、
「良いよ。」
と、咄嗟に返事をしていた。
だけど今にして思えば、高嗣のせいで私は長い間傷付いていたのに、何であの時高嗣の誘いを断ら無かったんだろう。
自分でも不思議で仕方無かった。
だけど、多分それは私自信が気が付いて無かっただけで、私はずっと高嗣の事が好きで、高嗣の事を何時も考えていたからなんだと思う。
だから私は高嗣からの突然の電話を受け入れ、待つ事が出来たんだと思う。
私達は小さい頃、お互いの部屋で良く遊んでいた。
だけどいつの間にか足が遠退き、高嗣が私の部屋に遊びに来るなんてここ暫く無くなっていた。
"何年ぶりなんだろう。"
そんな事を考えていた。
暫くすると下から、お母さんと高嗣の話声が聞こえてきた。
「あら、たかちゃんどうしたの?
久し振りじゃない、家に来るの。」
お母さんが、驚いてる。
「おばちゃん、突然ごめん。
Aに用があって来たんだ。お邪魔します。」
小さい頃と同じ様に、高嗣が階段をかけ上がってきた。
ドアをノックすると、返事を待たずに部屋に入って来た。
「よっ・・・」
そう言いながら当たり前の様な顔をして、私のベッドに腰を掛けた。
「急にどうしたの?」
高嗣があまりにも自然に私の部屋に居るから、私も普通に話し掛けていた。
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作者名:紅廉 | 作成日時:2016年3月8日 3時