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幼馴染み 裕太 編 5 ページ33

Aside


二人が並んでいるのを見ながら、




"本当に美男美女って絵になるな。"




そんな事を考えていた。




すると裕君が、




「可愛いとは思うけど、Aちゃんは杏里みたいに器用な方じゃ無いから、大学と仕事の同時進行は難しいんじゃないかな。」




裕君の隣で、お姉ちゃんは笑ってる。




その時、入口の方から声が聞こえた。




「タマ、撮影再開するぞ。
・・・よう、杏里ちゃん。久し振り。
・・・あれ?・・・もしかしてAちゃん?可愛いじゃん。
もしかして、お姉ちゃんみたいにモデルになるの?」




その声の主は北山さんで、私に近付くと頭をポンポンしてくれた。




「ミツ、無責任な事言わないで。Aは、まだ学生なんだから。
ほら、撮影はじまるんでしょ。行くよ。
じゃあまたね。Aちゃん、杏里。」




そう言って裕君は北山さんと、スタジオから出て行った。




「A、私仕事終わったから、一緒にご飯食べに行こうか。」




「えっ・・・それって、お姉ちゃんの奢りって事?」




「しょうがないな。忘れ物届けてくれたから、奢るわよ。
何なら今日、泊まってく?お母さんには、私が電話しとくね。」




大学を卒業してから、モデルの仕事に専念する様になったお姉ちゃん。




小さい頃はずっと一緒で、何でも話していた。




最近はゆっくり話も出来なかったから、お姉ちゃんの所にお泊まりする事が嬉しかった。




裕君とゆっくり話せなかった事は残念だったけど、お姉ちゃんとのお出掛けにウキウキしていた。




「せっかくメイクして貰ったから、メイクに合う服でも見に行こうか。
そう言えばA、誕生日が近いからプレゼントしてあげるよ。」




「お姉ちゃん、本当に良いの?」




「ダメって言ったら止めるの?」




「・・・有り難うこざいます。」




お姉ちゃんに御礼を言ったら、




「今日は特別だからね。」




そう言って笑った。




買って貰った服を着て、お姉ちゃんの案内してくれた個室の有るお店で食事をしていると、
お店の人に案内されて誰が入って来た。




「お疲れ様。仕事、無事に終わった?」




声の先に誰が居るのか知りたくて振り向くと、私が一番会いたい人が其処に居た。




「遅くなってごめん。収録長引いちゃって・・・」




そう言いながら、裕君は私の隣に座った。




「久し振りだよね。4人で集まるの。」




その後ろには達也が居て、すかさずお姉ちゃんの隣に座った。

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作者名:紅廉 | 作成日時:2016年3月8日 3時

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