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幼馴染み 裕太 編 3 ページ31

Aside


「ミツ。Aはまだ子供なんだから、あんまりからかわないで。」




すると北山さんが、




「Aちゃん大変だね。うるさい保護者が付いてて。」




そう言って、笑いながらスタジオに向かって行った。




他のメンバーさん達も




「じゃあね。」




「またね。」




「バイバイ。」




声を掛けてくれた。




最後に裕君が知り合いのスタッフさんに、私をお姉ちゃんの所に連れて行ってくれる様に、頼んでくれた。




「裕君、有り難う。」




御礼を言うと、




「Aちゃん、またね。」




そう言って、スタジオの方に走って行った。




お姉ちゃんのスタジオまで案内してもらい、やっとお姉ちゃんに忘れ物を届ける事が出来た。




「有り難うA。せっかく来たんだから見学してく?」




「えっ・・・でも、邪魔になると悪いから・・・」




本当は見てみたかったけど、申し訳無い気がしていたら、




「今日は杏里ちゃんだけだから、大丈夫だよ。」




顔見知りのスタイリストさんが、声を掛けてくれた。




「良いんですか?有り難うこざいます。」




私はスタジオの隅で、見学させてもらった。




お姉ちゃんは、色々なポーズをこなしていく。




"お姉ちゃん、カッコいい。"




きっと私は無意識に、溜め息を付いていたんだと思う。




「凄いでしょ、杏里。頑張ってるでしょ。」




そう私に声を掛けてくれたのは、お姉ちゃんの事務所の井上さん。




「はい。"凄いなー"って思います。」




私がそう答えると、




「じゃあAちゃんは、お姉ちゃんみたいになりたいと思わない?」




そう井上さんに聞かれた。




「・・・私には無理ですよ。お姉ちゃんみたいに美人じゃないし・・・」




「Aちゃんには、Aちゃんの良さが在るわよ。
何よりAちゃんは、可愛いわよ。」




井上さんはそう言って、ニッコリ笑った。




「社長からも言われてるの。
姉妹で、この仕事してみない?」




自信の無い私が、返答に困っていると、




「少し考えさせてやって下さい。家族とも相談したいと思いますし。」




撮影を終えたお姉ちゃんが、そう答えてくれた。




「分かったわ。良い返事を待っているわね。」




そう言って井上さんは、スタジオを出て行った。




その時スタジオのドアが開いて、裕君が入って来た。

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作者名:紅廉 | 作成日時:2016年3月8日 3時

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