幼馴染み 太輔編 番外編 ページ22
渉side
太輔の事を想いながら、一生懸命自分の気持ちを押さえているAちゃんを見ていると、自分を見ている様で応援したくなる。
だけど春菜ちゃんもAちゃんも太輔の事が大好きで、二人共が凄く良い子なんだ。
だから太輔が春菜ちゃんの事が一番好きなら、それはそれで良いと思っていた。
だけど太輔の気持ちがAちゃんの方に向いていると感じたから、わざと太輔か見ている事を知りながらAちゃんを抱き締めた。
その後の太輔の様子から、Aちゃんの事が好きだと確信した。
太輔からAちゃんへの気持ちを聞かれた時、"自分と重なったから"と伝えたけど、本当はそれだけじゃないんだ。
太輔を一途に想うAちゃんとなら、お互いを理解出来て、俺はアイツを忘れる事が出来る気がしたんだ。
だけどAちゃんが幸せになれるのは、やっぱり太輔の傍に居ることだと分かったから、太輔の背中を押したんだ。
幸せそうな二人を見ると、これで良かったんだと思えた。
やっぱり大切な人の代わりなんて、誰にも出来ない。
"俺も覚悟を決めなきゃな。"
俺がそう決めて行動を起こせたのは、もう少し後の事。
俺が今幸せのは、Aちゃんに出会ったから。
だから俺は、何時までも君の幸せを祈っているよ。
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作者名:紅廉 | 作成日時:2016年3月8日 3時