罪作りなキミ。【七つの大罪】

#3　state ページ3

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「サンキュ、A！」
「ん、あぁ。…！？」




どういたしまして、と団長に言おうとしたがバンが私に後ろからまた抱き付いてきた。また酒を飲んだのか、酒臭いし暑い。

もう、いい加減辞めて欲しいんだけど。





「ちょっとバン！抱き着くなッ…」
「いーじゃねェか♪減るもんじゃねェだろ？」
「エレ……とにかく色々ボクが大変なんだよ！」


　


エレインに会いに行ってるのはボクだけの秘密。
…エレインは、死者の国の住人だから。
ボクだけしか、入れない。

…まあ、理由は後々話すことにしよう。



今思えばボク、謎だらけ？
…まあ、いずれ分かるよ。



バンは何か言いたげだったが、へいへいとか言って離れていった。


いつのまにか起きていた団長は暗い顔をして立ち尽くしていた。


どうしたの、と声をかけるといつものような笑顔に戻り何でもねぇ！といって、外へ出てってしまった。






「…団長…ここ最近随分変わったよな、キングにぃ」
「あ、気づいてた？…そうだね。随分暗くなった」






気配を消して、盗み聞きしていたであろうキングにぃに話しかける。…盗み聞きは良くないぞと忠告しておく。

反省したのか知らないけど、はいはいと聞き流された。



そんなことより、団長の話を聞いてあげよう。
相談に、乗ってあげよう。

彼はきっと、ナニカを溜め込んでいるんだ。





「ボクちょっと出掛けてくるわ」
「え？ちょ、A！？」






そう思ったら、すぐ行動に移すタイプだから。
…団長、どこにいるのかな。









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