高音系男子攻略法【まふまふ】

攻略 35％ ページ36

貴方視点






「（人1）」









丁度彼方の背中が見えなくなった時、タイミング良く真冬君が話しかけてきた。









もしかして、忘れ物を届けに来てくれた訳じゃない…?



そう思うと少し安心した









「あのね、（人1）に言わなくちゃいけないことがあるの」









自然と真冬君と視線が絡む









あぁぁ、どうしよう恥ずかしくなってきた。



幸いな事に、夜だから顔が赤くなってることバレてないはず









「僕、（人1）の事……」









真冬君が言いたいこと分かったかも……









多分違うよね。









でも、なぜか心臓の鼓動がﾄﾞﾝﾄﾞﾝ早くなっていく









ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝｯ









「（人1）のこと、好き」









当たってる。









夜だからお互いの顔は見えないけど、多分照れてる









でも、真冬君なんかと私が釣り合うのかなぁって思う自分も居る









「自分に正直になれよ」









ふと、帰り際彼方に言われた言葉が頭をよぎる









自分に正直に……か









「私で良ければお願いします。」









正直になろう。こんなチャンス逃したくないもん。真冬君の事が好きだもん。









「ほんとに?!」









思いっきりｷﾞｭｰっと抱きしめられる









鼻いっぱいに真冬君の匂いが広がる。なんか、夢見たい。









「僕、今幸せ」


「私も」









夜。月に照らされて2人の影が重なった









＿＿▽攻略完了…?

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