プロローグ ３ ＆ 設定 ページ3
*
身体を捩ってグイッと顔を上げてみると、父は慈愛のこもった眼差しで私を見下ろしていた。
「えっと……どういう事？なんで私に触れてるの」
「私にも詳しい事はまだ解りませんが、どういう訳か、魔力を込めたら貴方に触る事が出来ました」
「そ、っか……そっか」
「はい。……まさかまた、こうしてAを抱き締める事が出来るとは。またまた不謹慎な事を言いますが──私はなんて幸せ者なんでしょうか」
ああ。私も、なんて幸せ者なんだろうか。
もう二度と誰にも触れてもらう事は出来ないんだろうなと、心のどこかで寂しく思っていた。だから今、大好きな人にこうして抱き締められていて、触れてもらえて、私はもう成仏してもいいと思えるくらいに心が幸せで満たされている。まぁ、頼まれても今更成仏なんてしてあげないけど。
涙はいつの間にか止まっていた。頬が自然と緩んでいくのを感じる。
「私、こうなったらゴースト生活を思いっきり楽しむ事にする！」
「それは素晴らしい。しかし、あまり人に迷惑を掛けてはいけませんよ？」
「うん、まぁ善処はする」
「よろしい」
私の頭を撫でていた父の手が後頭部へと回り、再び私の顔は父の胸板へと押し付けられた。どくどくと少しだけ速い心臓の音が聞こえてくる。
「……A。もう二度と、私の前から勝手に居なくならないでくださいね」
懇願するような父の言葉に、私は一つ頷いて、父の背中にそっと腕を回した。
─────
───────────────
─設定─
名前：
A・クロウリー
ナイトレイブンカレッジに住み着くゴースト。ゴースト歴約３年。
容姿：
長い銀髪でアメジスト色の瞳をもつ少女。
見た目年齢は１７歳で止まっている。
少しだけ身体が透けている。
最近の趣味：
コスプレ
備考：
学園長の娘。養女。
ゴーストだから基本的にキャラ達はAには触れる事は出来ない。しかし、魔力を使えば触れる事は可能。
※ 後々、増えるかも
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塩(プロフ) - コメント失礼致します。ゴーストちゃんと生徒たちの関係性がとても可愛くて続きが気になります！ゴーストちゃんにはいろんな愛を感じて幸せになってほしい……！お身体に気をつけて、無理せず更新頑張ってください！応援しています！ (2020年7月18日 15時) (
レス) id: 791ebcf5a9 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 話し続きが気になる (2020年6月28日 15時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくる | 作成日時：2020年6月26日 18時
