アイドルを目指す少女はYSP能力者10 【妖怪学園】 (ページ29)

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コマ「ねぇジンペイ君、どうしたら人気の動画が撮れるか
ヨコキンに聞いてみたら?」

フブキ「そうよ! こういう時は専門に聞くのが1番!」

ジンペイ「えぇ…アイツに教わるのか…」

不服そうなジンペイ。

A「なら、私がジンペイさんの代わりに
ヨコキンさんにお聞きしに行きましょうか?」

ジンペイ「えっ?」

A「コマさんの仰るように、音楽関係の方から
スカウトされるかはわかりませんが……。
私もジンペイさんを見習って、思い切って
Yチューバーデビューしてみようと考えていて……」

フブキ「まあ、それはいい考えじゃないA!
アイドルになりたいっていうAの夢が叶う
きっかけになるかもしれないわ!」

コマ「大丈夫、Aさんならいつか必ずスカウトされるよ!
【努力はいつか必ず報われる】…でしょ?」

A「はい、私はそう信じてずっと頑張ってきましたから。
だからジンペイさん、私に任せて下さい!
ヨコキンさんに教わった事をジンペイさんにも
お教え致しますから!」

そう言ってAはYSPクラブの部室を出て行こうとする…。

ジンペイ「待てよA」

A「えっ?」

だがそこで、ジンペイに腕を掴まれるA。

A「ジンペイさん……?」

ジンペイ「…俺も一緒に行く。
A1人では行かせない」

そう言い放つジンペイの声のトーンは、いつもより低かった…。

A「ふふっ、わかりました。
なら一緒に行きましょうか」

それでもAは、変わらず笑顔で頷いた。

マタロウ「ジンペイ君…よっぽど悔しいんだね…。
Aさんが他の人に取られそうになって…」
《そりゃ、僕だって悔しいけど…》

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ーその後、A達はYチューブ研究会の部室へと

足を運んでいた。

A「ヨコキンさん、失礼致しますっ……」

Aはドアをノックしてから、ゆっくりとドアを開く…。

ヨコキン「やあ、Aさん…と、そちらの人達は?」

A「私の友人です。
あのっ……今日はヨコキンさんにお話があって……。
少し、お時間よろしいでしょうか……?」