アイドルを目指す少女はYSP能力者9 【妖怪学園】 (ページ7)

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A「けどこのイヤホン、
高かったんじゃ……」

ジンペイ「そうなんだよ〜。
会長が途中で来てくれなきゃ
買えないとこだったぜ…」

A「えぇっ!?」

コマ「うん、僕達のお金だけじゃ足りなくて
結局不足分はラント君が…」

A「か……会長が……。
何か……ごめんなさいっ……」

ラント「…気にするな。それで君の笑顔が
見られるのなら、私も嬉しいからな」

ラントは柔らかい表情で微かに微笑んでいる。

マタロウ「気に入ってくれたかな…?」

A「はい、すっごく嬉しいです!
皆さん、本当にありがとうございます♪」

Aは深く頭を下げ、ジンペイ達にお礼を言う。

A「確かに壊れてしまった時は
本当にショックでした……。
でもいずれはワイヤレスに買い替えたいって
思っていたので、これは本当に嬉しいです♪
大切に使わせていただきますね?」

Aはイヤホンを大事そうに握りしめ、

満面の笑みを浮かべる。

コマ「良かった…Aさんが喜んでくれて…」

ジンペイ「後でバケーラにも俺から
キツ〜く叱っておくから、バケーラの事
許してやってくれないか…?」

マタロウ「いや、だからその原因を作ったのは
ジンペイ君で…」

A「ふふっ、ジンペイさん。
私はもう怒っていないのであまりバケーラさんを
責めないであげて下さいね……?」

ジンペイ「まあ、Aがそう言うなら…」

コマ「ってあれ…? Aさん、此処に来てから
何か注文した…?」

フブキ「あっ…ごめんA!
私がAを見つけてすぐに此処に
連れて来ちゃったから…」

A「わ、私もうっかりしていました……。
今、注文してきますね……?」

ラント「では、私も一緒に行こう」

Aはラントと共にレジに並びに行く。

マタロウ「あれ? ラント君、今気付いたけど
飲み物しか頼んでなかったんだね…」

フブキ《もしかして…Aを待つ為に…?》

.

.

ラント「…お前の笑顔をまともに見たのは
初めてだな…」

A「え……?」

Aは後ろに居たラントに声を掛けられる。

ラント「…可愛いかったぞ…?」

ラントはそっとAの耳元で囁いた。

A「っ……///」

ラントにドキドキしつつも、ジンペイ達と楽しい

週末を過ごしたAであった。