アイドルを目指す少女はYSP能力者9 【妖怪学園】 (ページ36)

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A「……」
《皆色んな恋をしているんだな……。
私は今後会長とどうなるんだろう……。
やっぱり、両想いにはなれないよね……。
クマ子さんが居なくても、会長が私なんかを
好きになるはずないから……》

ジンペイ達のやり取りをAはポカンとしながら見ていた…。

マタロウ「ダメだ…こんなんじゃいつまで経っても
真相にたどり着けないよ…」

フブキ「色々言ってるけど、普通に
美術室の恋だと思うんだよね〜」

A「はっ……言われてみれば確かに……。
お2人は美術室に居るのを目撃されているようですし、
その可能性は高いですね……?」

マタロウ「あっ…」

フブキ「どうしたの?」

マタロウ「何で気付かなかったんだろう…。
2人は美術室で密会してたんだから、
美術室を偵察すれば真相が明らかになるはず…!」

A「流石マタロウさん! 冴えていますね?」

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ナユ「…」

ーその頃、美術室の窓の外を見つめていたナユ。

ナユ「…」

そしてナユの瞳は赤く光り出した…。

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ー臼見沢先生は辺りを見渡し、誰も居ない事を確認すると

美術室の中へと入っていった。

その様子をクエンと共に少し離れた所から見ているA達。

メラ「思った通りだな」

A「あ、あの……ジンペイさん……?
一体何を……?」

制服のズボンのポケットから何かを取り出そうとしているジンペイを

Aは不思議そうに見ている。

コマ「それは【怪奇人間ベロン】のガシャフィギュアベロ消し!」

ジンペイ「頼むぞ、ベロン!」

ジンペイはベロ消しを美術室のドアを目掛けて投げる。

するとそのベロ消しは、臼見沢先生がドアを閉める前に

ドアの隙間に挟まり、ドアストッパーの代わりになったのだった。

ジンペイ「よし!」

A達は気付かれないように美術室に近付く。

Aはジンペイと共にドアの隙間から美術室を覗く。

そこで見たのは…。