アイドルを目指す少女はYSP能力者6 【妖怪学園】 (ページ32)

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クロック「はぁっ!!」

クロックレディはジゴクアサシンのお腹に

強烈なドロップキックをお見舞いした。

紅丸「おクロ殿、忝のう御座る」

クロック「気にしないで」

ジゴクアサシンは2人に襲いかかろうとする。

クロックレディは素早くコマンドメダルを

セットする。

クロック「タイムバインド!!」

クロックレディを中心に不思議な光に包まれ、

ジゴクアサシンや紅丸、更にクロックレディ自身の

動きもスローになる。

マタロウ「全員スローで意味なーーいっ!」

コマ「でもミニクロックが居るはず!」

クロックレディは、腕から小さな分身を作り出した。

ミニクロック「やぁっ!
コチョコチョ! コチョコチョ! コチョコチョ!」

ミニクロックは素早くジゴクアサシンに近付き、

ジゴクアサシンのお腹を擽り始める。

A「ふぇっ!?
ボスに擽り攻撃って効くのでしょうか……?」

だがジゴクアサシンには効いているようで、

ジゴクアサシンはスローのまま笑い始めた。

コマ「効いてる!」

擽り攻撃を受けて笑っているうちに

ジゴクアサシンは剣を床に落とした。

クロック「か～～い～～じょ～～」

クロックレディがタイムバインドの光を消すと、

紅丸達の動きも元通りになる。

紅丸「感謝致す!」

紅丸はコマンドメダルをセットする。

紅丸「怒髪天横一文字斬り!! はぁぁぁっ!!」

紅丸はジゴクアサシンの体を斬った。

紅丸「成敗…Say good bye…」

倒したジゴクアサシンから虹色の妖気が現れ、

紅丸のウォッチに吸い込まれると、

メダルが3枚出現した。

ホリコシ「アイニー!」

一同は、キラキラ光っている壊れたマネキンの

すぐ上に居る悲しげな表情をした

アイニーの元へ駆け寄る。

アイニー「……あのね、僕は……
どうしてずっと一緒に居られないのか……
どうして皆は帰っちゃうのか、
いつも疑問を感じていたんだ……。
もっと皆と一緒に居たい、もっと遊びたいって……
そう思ったら、いてもたっても
いられなくなって……皆がゲームの世界に来て
遊ぶように……僕もこっちの世界に
遊びに来てみようって……思っただけなんだ……」

悲しげな表情のままそう話すアイニー。