北さんの彼女。２【ハイキュー!!】 (ページ15)

今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:127,722 hit

北の誕生日。【番外編②】ページ15

昼休み。北と小鳥遊は中庭で昼食を取っていた。

「信介君、誕生日おめでとう！これプレゼント…です」

小鳥遊は照れながら用意したプレゼントを北に渡す。

北は驚きながらもプレゼントを受け取り、嬉しさで微笑む。

「！ありがとう。…開けてもええ？」

「う、うん！喜んでもらえるか分からないけど！」

「彼女からのプレゼントを喜ばん彼氏なんかおらん」

綺麗にラッピングされた箱を北は丁寧に開けていく。

リボンを解き、箱を開けると入っていたのは某有名なスポーツブランドのタオルだった。

「バレーの練習で使えるといいなって思って。デザインとか信介君の好みに合うかどうか…」

頬を赤く染めながら話す小鳥遊に愛しさが増していく。北はそっと、でも力強く彼女を抱きしめた。

「凄い嬉しい。俺の為に頑張って選んでくれたんやろ？」

「うん…」

「早速午後の練習で使わせてもらうな」

タオルを綺麗にたたみ直して箱に戻す北。
彼氏のいつも通りの几帳面さに小鳥遊は思わずクスリと笑う。

「信介君、」

「？」

「生まれてきてくれて、ありがとう！」

小鳥遊はめいいっぱいの笑顔で言う。

「…！こちらこそありがとう」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「な、なぁ治(サム)」

「なんや侑(ツム)」

その日の午後の練習。
バレー部員達はいつもとは違う何かに気づいていた。

「北さん…今日凄い嬉しそうやな。笑顔やで、笑顔!!」

「侑(おまえ)、何震えてんねん」

「ふ、震えてへん！」

北さんが笑うとか明日大雨でも降るんやないか、と変に怯える侑。

「北、今日誕生日やねん。多分、プレゼントでももろたんやないかな～小鳥遊さんに」

尾白がニヤリと笑う。

「「なるほど…！」」

「おそらくあのタオルやな」

「「おぉ！」」

「…お前ら、何コソコソしてんねん」

北は尾白と宮兄弟をジトっとした目で見つめる。

「「何もないで！/何もないです！」」

「…？」

初めて彼女から貰った誕生日プレゼント。

長い月日がすぎても綺麗すぎて小鳥遊に驚かれるのはまた別の話。

「信ちゃんこのタオルかっこよかね～」

「せやろ？宝物やねん」

北の誕生日。【番外編】完