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「あ、廉。これから遊びに行くけど。」
顕嵐くんの視線が永瀬くんに動いて。永瀬くんを誘う顕嵐くん。
隣にいる女の子の顔も急に明るくなって『廉くん行こうよー』って嬉しそうに笑っている。
「―…行かへん。」
ふい、と顕嵐くんから顔を逸らして、断っている永瀬くんを見て、
なんだか違和感を感じた。
2人は、お友達…なんだよね？
珍しいほど素っ気ない永瀬くんの態度も、全然気に留めていない顕嵐くんは「そっか」と言って
止めていた足を歩き出して、私たちの横を通り過ぎるとき、
再び、顕嵐くんと目が合って、
「今度遊ぼうね、Aちゃん。」
そう言って、優しく笑い掛けられると、
その神々しいくらいの笑顔に、「はい…」としか声は出なくて、
目で顕嵐くんの背中を追いかける私の手を掴んで、歩き出した永瀬くんに、
引かれるように体が動く。
「…彼女さん、すごく可愛かったね。」
並んで歩いている永瀬くんに、そう話しかけた私に、
前を向いたままさっきから視線を合わせない永瀬くんが淡々と答える、
「顕嵐に彼女は居れへんで、」
あんなに腕を組んだりしていたのに彼女じゃないの？
その事実にビックリして、永瀬くんを見つめたまま、納得できないでいる私、
「えっ…でも…―ッ」
ちらりと、視線を向けた永瀬くんが、昇降口のすぐ目の前でまた立ち止まって、
まだ何か言おうとする私の言葉をまるで塞ぐかのように、
突然体を屈ませながら顔を近づけてきて、
え、こんなところでキス！？と、慌てる私が、ぎゅっと目を閉じようとしたとき、
至近距離で、止まる永瀬くんの顔、
「…―…それ以上話すんやったら、ほんまにキスすんで。」
薄らと目を開けた私の目の前でちょっと不機嫌そうな顔で見ている永瀬くんの顔が近くて。
ドキドキと心が慌てる。
息が止まりそうなほど、ビックリして、赤面する私の顔を見ては、
近付いていた体を離して、一人、下駄箱に向かっていく永瀬くん。
(…び、ビックリした……)
距離が離れて、大きく息を吐く私。
生徒がたくさんいるこんなところで、キスされるかと思ってしまった…
収まらないドキドキとした心臓の音の中、考える。
それにしても、変だ。
顕嵐くんの話をすると、こんなにも、不機嫌になる永瀬くんは初めてだった。
これはもしかして……嫉妬、…？
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れもか♪ - 廉君かっこいい！これからも頑張ってください！大好きです♪ (2017年3月3日 19時) (
レス) id: 4834f7419d (このIDを非表示/違反報告)
#土筆(プロフ) - この作品大好きです！！廉くん、かっこよすぎて死にそうです笑 もうトキメキまくってます！これからも更新楽しみにしています！頑張って下さい！！ (2017年1月7日 23時) (レス) id: 55722025e8 (このIDを非表示/違反報告)
北萌(プロフ) - あけましておめでとうございます！この作品大好きです！更新待ってます！ (2017年1月4日 21時) (レス) id: a2cc09170c (このIDを非表示/違反報告)
心愛(ここあ)(プロフ) - 明けましておめでとうございます。お話に引き込まれますね( ´艸｀)花澄*。さんの世界観大好きです！これからどう展開していくのか…更新楽しみにしています(≧∀≦) (2017年1月4日 10時) (レス) id: 5d24ad16bc (このIDを非表示/違反報告)
piyochan. - なになになにどーゆう関係なの！！笑めっちゃ気になる笑 (2017年1月3日 2時) (レス) id: 8558eeec56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花澄*。
| 作成日時：2016年12月17日 18時
