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“○○ちゃん、塾が入ってるから、今日変わってあげるって、自分で言ってたじゃん。”
って、いかにも本当のように話しているけど、違う。
嘘だ。
周りを見回すけど、塾のあるというその女の子の姿はもうなくて。
半強制的に、私は委員会に出なければいけないようで。
「…そうなん？」
それを聞いていた永瀬くんが、首を傾げて、尋ねてくる。
知らなかった、という残念そうな表情で。
私だって、そんなの知らない。頼まれた覚えもない。
でも、永瀬くんの後ろで見える、
まるで、意地悪を楽しんでいるような、女の子の顔に。
私は、嵌められてしまったんだと、気付いた。
靴箱から靴が無くなっていたあの日も、
委員会を強制的に変わらされた今日も。
永瀬くんと、一緒に帰れないように。
あの女の子たちに、すべて、仕組まれていた。
でも、やっぱり。
「…―…ご、めん…忘れてた。」
本当のことは、言えなかった。
ふにゃ、と笑う顔。
永瀬くんに、私がイジメられていることを知られるよりは。
永瀬くんと一緒に帰れないことの方が、まだ、マシだと思った。
それくらい、永瀬くんに、迷惑も、心配も、掛けたくなかった。
「…じゃあ俺、待って…」
「先に遊びに行ってて、…ね？」
待っている、と言いかけた永瀬くんの言葉に被せるように、発した言葉。
きっと委員会は遅くなるだろうから、私が合流することはないと、
分かっていたけど。
でも、「後から行くから」って、嘘をついて、
無理やり、不貞腐れている永瀬くんを、納得させた。
―…そして、案の定、
委員会が終わったころには、もう外は真っ暗で、誰もいなくて。
(…なんで、私が委員会に…―)
誰もいない廊下を歩きながら、ため息を付く、
今から永瀬くんに会いに行くには、遅い時間で。
…というより、あの、女の子たちと、関わりたくなかった。
早く帰ろう。
なんだか、最近疲れた。
カバンを取りに、教室に戻ったとき。
私は、自分の目を疑ってしまった。
「…―……なん、で…？」
電気の点いた、明るい教室の端の席に、
永瀬くんが、座っていた。
「…おう、お疲れ様。」
スマホの画面から目を離して、
私の顔を見ては、ニコリと笑う、優しい笑顔。
私の思考は、教室の扉のところで立ち止まって、停止していた。
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れもか♪ - 廉君かっこいい！これからも頑張ってください！大好きです♪ (2017年3月3日 19時) (
レス) id: 4834f7419d (このIDを非表示/違反報告)
#土筆(プロフ) - この作品大好きです！！廉くん、かっこよすぎて死にそうです笑 もうトキメキまくってます！これからも更新楽しみにしています！頑張って下さい！！ (2017年1月7日 23時) (レス) id: 55722025e8 (このIDを非表示/違反報告)
北萌(プロフ) - あけましておめでとうございます！この作品大好きです！更新待ってます！ (2017年1月4日 21時) (レス) id: a2cc09170c (このIDを非表示/違反報告)
心愛(ここあ)(プロフ) - 明けましておめでとうございます。お話に引き込まれますね( ´艸｀)花澄*。さんの世界観大好きです！これからどう展開していくのか…更新楽しみにしています(≧∀≦) (2017年1月4日 10時) (レス) id: 5d24ad16bc (このIDを非表示/違反報告)
piyochan. - なになになにどーゆう関係なの！！笑めっちゃ気になる笑 (2017年1月3日 2時) (レス) id: 8558eeec56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花澄*。
| 作成日時：2016年12月17日 18時
