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何から弁解していいのか、分からずに。
さらに言葉に詰まって、頭だけがぐちゃぐちゃと混乱する私に、
私の腕を掴む、永瀬くんの手の力が、少し弱くなる。
「―…もしかして、あいつの事好きになったん、」
さっきと打って変わって、自信のない声。
まるで本当は言葉にしたくないかのように、小さな声で呟いた永瀬くんに、
「ち、ちがう…っ」
慌てて、反射的に、首を横に振って、否定したとき、
ふと、あることが、頭をよぎって、横に振っていた首の動きが止まる。
気付いてしまったからかも、しれない。
俯いていた顔を、ばっと、見上げて、永瀬くんの顔をじっと見つめると、
目の前に立っている永瀬くんと目が合って、
「…あの…気のせい…かもしれないんだけど。」
おそるおそる、口を開いた私に、
ちょっと拗ねたような顔をして、「なに。」って聞いてくる永瀬くん。
「……妬いてくれて…ますか？」
自信が無くて、つい敬語になる私に、
驚いたような顔をして、何も言わなくなってしまう永瀬くん。
その変な間に、もう一度私の思考がちゃんと働いて、
あぁそんなわけないじゃない、私、自惚れすぎでしょ。
あの憧れの永瀬くんが、私に嫉妬なんて…
永瀬くんが何も言わない間に、つい調子に乗ったことを言ってしまったことを反省して、
あたふたと慌て出す私。
「…ご、ごめん、嘘ですッ…今の忘れ、て…」
手を左右に振って、“今の無し“のサイン。
慌てて訂正を始めた私の腕を突然引っ張る永瀬くんに、
気が付けば、ぎゅうと、体が抱き締められていた。
いきなり抱き締められて、黙ってしまう私の口。
初めて密着した体から、ドキドキが伝わってしまいそうなほど、近くて。
背の高い永瀬くんの、胸板に当たる私の頭が、
自分のものか、永瀬くんのものかわからない“ドキドキの音”を、感じていて。
私の後頭部に永瀬くんの手が回ると、ぎゅっと抱きしめる力も、強くなる。
「…ごめん、…嫉妬した。」
優しい永瀬くんの声が、上から降ってくる。
密着した体は、みるみるうちに火照ってきて、
こんなに永瀬くんの匂いを感じるのも、初めてで。
「俺ばっかり、余裕ないやんか。」
また少し、自信のない声。
あんなに遠かった憧れの永瀬くんが、
女の子に人気者で、扱いに慣れている。恋愛上級者の永瀬くんが。
今までに知らなかった永瀬くんの初めての顔。
ドキドキが、鳴りやむはずなくて。
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れもか♪ - 廉君かっこいい！これからも頑張ってください！大好きです♪ (2017年3月3日 19時) (
レス) id: 4834f7419d (このIDを非表示/違反報告)
#土筆(プロフ) - この作品大好きです！！廉くん、かっこよすぎて死にそうです笑 もうトキメキまくってます！これからも更新楽しみにしています！頑張って下さい！！ (2017年1月7日 23時) (レス) id: 55722025e8 (このIDを非表示/違反報告)
北萌(プロフ) - あけましておめでとうございます！この作品大好きです！更新待ってます！ (2017年1月4日 21時) (レス) id: a2cc09170c (このIDを非表示/違反報告)
心愛(ここあ)(プロフ) - 明けましておめでとうございます。お話に引き込まれますね( ´艸｀)花澄*。さんの世界観大好きです！これからどう展開していくのか…更新楽しみにしています(≧∀≦) (2017年1月4日 10時) (レス) id: 5d24ad16bc (このIDを非表示/違反報告)
piyochan. - なになになにどーゆう関係なの！！笑めっちゃ気になる笑 (2017年1月3日 2時) (レス) id: 8558eeec56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花澄*。
| 作成日時：2016年12月17日 18時
