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“Aちゃんも一緒に行かない？“
それは、突然のお誘いだった。
放課後、いつも通り帰ろうとした私を引き留める永瀬くんと、
一緒に帰ろう、って話をしていたとき。
『ねぇ、廉。今日こそは遊びに行こー？』
永瀬くんの腕を引いて、永瀬くんと仲良しの女子が、声を掛けていた。
平凡な私よりも、ずっと可愛くて、永瀬くんと同じくらい、きらきらした女の子。
いわゆる、クラスの中心的な女子グループの一人で、
永瀬くんの時と同様、恐れ多くてほとんど会話なんてしたことがない人。
「…あー、俺。Aと帰りたいねん。」
私のことを、ちら、と見て。彼女の誘いを断る永瀬くん。
私のことを見た女の子と目が合うと、なんだか、申し訳なくて、
つい、俯いてしまう。
『…じゃあ、Aちゃんも一緒に行かない？』
「……へ？」
永瀬くんの腕を掴んだまま、女の子がそう言ったから、
思わず、変な声が出てしまった。
『それならいいでしょ？』って、永瀬くんに聞いている声も聞こえて、
永瀬くんと、彼女の視線が私の方を向く。
………これは、断れない。
行かない、と言って、永瀬くんのお友達が減ったら、
私のせいになってしまう。
「……うん、行く。」
ちょっと不安そうに、頷く私。
「…じゃあ、俺も。」って、渋々納得した様子の永瀬くんの返事を聞いて、
他のお友達に報告しに行ってしまった女の子。
再びふたりきりになったときに。
少し、不安そうに私の様子をうかがう永瀬くん。
「…ほんまにええの？」
私が彼女たちのグループとそんなに話したことがないことを知っていたのか、
どうやら、心配してくれているみたい。
たしかに、ほとんど話したことがないような人たちと、突然一緒に遊びにいくなんて、
永瀬くんがいても、勇気のいる行動だけど。
「…うん、平気。」
だって、私のせいで永瀬くんが友達と遊びに行けなくなってしまうのは、きっと良くない。
永瀬くんは優しいから、“彼女”である私と、毎日一緒に帰ろうとしてくれてる。
でも、本当は、友達と遊びたいはず。
幻滅されないように。
嫌われないように。
わたしが、大人にならないと。
でもまさか。
まさかこの後、今まで自分の知らなかった世界を目にするとは思わなかった。
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れもか♪ - 廉君かっこいい！これからも頑張ってください！大好きです♪ (2017年3月3日 19時) (
レス) id: 4834f7419d (このIDを非表示/違反報告)
#土筆(プロフ) - この作品大好きです！！廉くん、かっこよすぎて死にそうです笑 もうトキメキまくってます！これからも更新楽しみにしています！頑張って下さい！！ (2017年1月7日 23時) (レス) id: 55722025e8 (このIDを非表示/違反報告)
北萌(プロフ) - あけましておめでとうございます！この作品大好きです！更新待ってます！ (2017年1月4日 21時) (レス) id: a2cc09170c (このIDを非表示/違反報告)
心愛(ここあ)(プロフ) - 明けましておめでとうございます。お話に引き込まれますね( ´艸｀)花澄*。さんの世界観大好きです！これからどう展開していくのか…更新楽しみにしています(≧∀≦) (2017年1月4日 10時) (レス) id: 5d24ad16bc (このIDを非表示/違反報告)
piyochan. - なになになにどーゆう関係なの！！笑めっちゃ気になる笑 (2017年1月3日 2時) (レス) id: 8558eeec56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花澄*。
| 作成日時：2016年12月17日 18時
