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玉森さんの服の裾を掴んでもなお、
言葉にできない私に
玉森さんは優しく問いかけてくれるけど、
上手く話せなくて、
ちらっとコンビニの外を伺うと
さっきまでいた人がいない
血の気が引く思いがして、
玉森さんの腕に手を伸ばした
忙しなく周りをキョロキョロと見る私を見て
玉森さんは「行こう」と言い
早足で歩き出した
私は玉森さんの腕を掴んで必死についていった
コンビニを出ると、家とは逆方向に進み、
迂回して家まで辿り着いた
マンションのエントランスに入り、エレベーターに乗る
そこでようやく口を開いた玉森さん
「家、帰れる?ティンカーベル何階なの?」
『あ、二階です』
自分のしていたことが急に恥ずかしくなり、
ぱっと玉森さんの腕を離す
「二階なんだ」
『はい』
そういった玉森さんは、エレベーターの二階のボタンを押す
「・・・大丈夫?」
大丈夫じゃない
まだドキドキしてる
家まではついてきてないよね?
もしあの時玉森さんとばったり会わなかったら・・・
そんなことを考えてると二階に着いた
一人になるのがこわい
「Aさん?」
『・・・』
「ウチくる?」
『えっ、』
「あ、いやなら大丈夫」
『えっと、』
「何があったらはなんとなくしかわからないけど、一人は怖いかなって」
『・・・お邪魔しても、いいですか?』
「よろこんで」
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作者名:みるくてぃー | 作成日時:2019年7月14日 10時