M!LKest -勇者M!LKの大冒険- 下 (ページ9)

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第十九話② ページ9

神「勇者の力がとっさに守ってくれたんじゃろう。致命傷は避けられておったから、なんとか蘇生が間に合ったわい」

仁人「神が、助けてくれたのか…？」

神「本来ならば、お主らにお告げを下す以外で、神がこのように直接干渉することは固く禁じられておるのじゃが…、つい体が動いてしまっての！こりゃ天界から追放されるやもしれんのお」

仁人「そうだったのか…ありがとう、神…」

神「なんじゃ今日はやけに素直じゃのお」

仁人「…」

神「それでは、全員目覚めたところで魔王との第2回戦といくのじゃ！」

仁人「…」

神「ほれどうしたんじゃ？皆、行かんか」

勇斗「よし。今度こそあいつを倒してやろうぜ！」

しかし、勇斗以外、誰も何も言わない。

勇斗「おい…皆…」

仁人「助けてくれたことには感謝している…。しかし私はもう…」

神「何じゃ？勇斗以外はもう怖気づいたのか？情けないのお」

勇斗「なら、俺一人でだって…！」

神「待たんか。いくらお主の能力が強くても、一人では勝つことはできん。おぬしら全員で行くのじゃ！」

太智「もう…あんなの嫌だよ…！代わりに、神が戦ってくれよ…！」

神「ほっほっほ。そりゃ無理じゃ。わしでは勝てん」

太智「なんだよそれ！戦ったこともないくせに！」

神「…わしはすでにあやつに負けておる。完敗じゃ」

太智「どういうことだよ？！前はあんまり知らないって言ってたじゃないか！！」

神「あまり時間がないが、そうじゃの。少し昔話をしようかの」

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