M!LKest -勇者M!LKの大冒険- 上 (ページ5)

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第二話② ページ5

神「ふぅ、まったく…。良いか？7人の勇者にはそれぞれ特殊な力が宿っておる」

仁人「特殊な力？」

神「そう、そしておぬしには"煌き"の力が宿っておるのじゃ」

仁人「煌き？んー…。具体的にはどんな力なんだ？」

神「ほっほっほ！それは実践あるのみじゃ！時間を戻すから、この魔物どもを蹴散らしてみい」

そういうと神は煙となって消えていった。

そして時間は再び動き出す―！

仁人「くそ！不親切にもほどがある！」

神「落ち着かんか。体から湧き上がってくるものがあるじゃろ？それを口に出すのじゃ」

姿は見えないが、神の声が聞こえた。

仁人「湧き上がるもの？そういえば…なんだか無性に…」

そして仁人は剣を腰の鞘に納めると、拳を突き出した。

仁人「こう叫びたい…！チェストォオ！！」

その掛け声とともに、仁人の拳から眩い光が放たれた。
光りは魔物を包みこみ、吹き飛ばす。

仁人「こ、これが煌きの力…？！」

神「ほっほっほ！ようやく煌きの盆栽勇者の覚醒じゃな！」

仁人「なんだそのネーミング…ダサいな…」

神「…ともかくこれでおぬしも一人前の勇者じゃ。健闘を祈る！」

仁人「ついに声もしなくなったか、ええいままよ！チェストォ！」

再び仁人から放たれた光によって、魔物は灰となって消えていった。

仁人「私にこんな力があったなんて…」

「すげええ！今のどうやったんだ？！」

すると、木の陰から、青いローブを身にまとった一人の少年が姿を現した。