M!LKest -勇者M!LKの大冒険- 上 (ページ3)

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第一話③ ページ3

仁人「母さん、父さん、急な話だけど。そういうことらしい」

仁人母「そうかい…うぅ…。危なくなったら、すぐ帰って来るんだよ」

仁人父「俺はお前みたいな息子がいて鼻が高いよ！」

仁人「じゃあ、行ってくる！」

仁人父「待て仁人、これを持っていけ」

仁人「これは？」

仁人父「何でもこの村に代々伝わる"勇者しか抜くことのできない伝説の聖剣"らしい。村長さんが抜いて持ってきてくれたんだ」

仁人「ん？」

仁人父「これは勇者であるお前が持つにふさわしい。おぉ、なんか様になってるぞ！」

仁人「ん？あれ？ちょっと待って」

仁人母「行ってらっしゃい、うぅ…」

仁人父「泣くな母さん！男の、旅立ちだ…！」

仁人「え？村長さん―」

神「では行くのじゃ仁人！魔王打倒の長い長い旅へ！」

仁人「ん？え？神は行かないの？」

神「わしも色々忙しいのじゃ。じゃあの！」

そういうと自称神はポンッという小気味いい音と共に煙となって消えていった。

仁人「えぇ…」

神「安心せい！困ったことがあったら話ぐらいはしてやるわい」

仁人「くっ、安全なとこから声だけで会話する気か自称神…」

こうして、仁人青年の魔王退治の旅が始まったのであった。