第一話�� ページ1
M!LKest -勇者M!LKの大冒険-
これは昔々のお話―
牛乳の王様が納める国の小さな村に、一人の青年がおったそうな。
彼は礼儀正しく、純粋で、どんなものにも染まりやすい真っ白な心を持っておった。
そんな彼の枕元に神様が現れたのは、彼が19歳になった日の朝だった。
神「仁人よ、目覚めるのじゃ…」
仁人「んん…」
神「目覚めるのじゃ、仁人」
仁人「ぐぅ…ぐぅ…」
神「目覚めよ仁人！」
仁人「すぅ…すぅ…」
神「起きんか馬鹿者！」
仁人「むにゃむにゃ…」
神「…そおれ」
次の瞬間、仁人の体は宙に舞い上がり、その体は木でできた床に叩きつけられた。
仁人「あ痛っ！」
神「ようやく目覚めたか？仁人よ」
仁人「ん？え？なんだ？この声は…一体…」
神「こっちじゃ仁人。後ろ後ろ」
仁人「な？！まさか、私が大切に育てた盆栽が、自我をもって喋りだした？！」
神「違う！ここじゃ！」
仁人「…、誰？」
神「おほん。わしは神じゃ」
仁人「お奉行様ー！こっちですー！こっちに怪しい老人が！」
神「やめんか馬鹿垂れ！」
仁人「本当に神なんですか？ただ雲に乗って杖持って後光がさしてるだけなのに？」
神「結構神じゃね？それ」
仁人「怪しい…、なんかすっごい力みせてくださいよ」
神「いいじゃろう。そうれい！」
そういうと、自称神は杖を一振り。
仁人の体が宙を舞い、ベッドの上に着地した。
仁人「さっきまで床に座っていたのに…どうなっているんだこれは？！」
神「ほっほっほ！神の力じゃよ」
仁人「お奉行様ー！やっぱりこの人怪しい人ですー！！」
神「だからやめんか！こやつのどこが礼儀正しく純粋な心を持った青年なのじゃ…。はぁ…話が進まん！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：milkssss | 作成日時：2019年7月15日 20時
