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「現実的じゃない」
この仕事をしている俺にとって
一番的を得ていて
一番聞きたくない言葉だった。
賢い君が
そう考えない訳がないことも
俺にはわかっていた
アイドルとの恋なんて………
俺自身がそう思っているから
これまで君に
「好きだ」と打ち明けることができなかった
君にそう思われていることが
何となくわかっていたから
あふれる想いを
必死にこらえざるを得なかった
いつしか
君に隣にいて欲しいと願うことも
君が俺を必要としてくれる日がくるんじゃないか
そう期待することも
俺の中では
当たり前のことになっていたのに
男っ気のない君が
もしかしたら俺のことを………
そう考えるだけでも
日々の活力になっていたのに
君の
あの一言で
全てが
脆く
儚く
崩れ去っていった。
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作者名：遥
| 作成日時：2013年9月11日 13時
