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あの日から俺はAとずっと話せずにいる。考えたら俺から話し掛けてばっかりだったんだな………。隣の席にいるのにとても遠くに感じる。
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部活帰りにちょうど野球部も終わったのかンダホが走って寄ってきた。
ン「シルク!終業式さ、クリスマスイブじゃん!男だらけでイルミネーションって逆におもしろくない?動画撮りに行こうよ!みんなに言ったらマサイ以外は行けるって。」
マサイ…………はAと過ごすよな。付き合って初めてのクリスマスだもんな。
シ「よし、どうせなら1番高いツリーとか見に行こうぜっ!」
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終業式も終わってイルミネーションを見に来た。結局あれからもAとは話せてないし、新学期には席替えもして隣の席じゃなくなるだろう。俺ちゃんと次の恋できんのかな?
ダ「ちょ、男6人でこのキラキラは目に痛過ぎるだろ!?」
ペ「上だけ見てたらキレイだよ〜。」
ザ「確かに周り見たらカップルばっかりで悲しくなるねぇ。」
ン「なんかどっかからいい匂いする〜。腹減ったー!!」
シ「っつーか想像以上にリア充空間過ぎて、俺ら完全にアウェイだな。コンビニで飯買ってンダホん家で食おうぜ!」
さすがにこの雰囲気を壊す訳にもいかず、動画を撮るのは諦める。
モ「ごめん、俺ちょっと用事あるから!」
ダ「モトキ!こんな日に何だぁ〜?ニヤニヤ」
モ「今度ちゃんと話すからさ。じゃ、また!」
去年のクリスマスはフィッシャーズ+キョウコだったからな。ここにキョウコがいないってことは……そういうことだろう。今年はマサイもいない。Aと楽しく過ごしてるんだろうな。
………俺ってこんなネガティブな野郎だっけ?
シ「さみーから走っていくか!いつものコンビニまで競争な!スタートっ!」
ペ「シルクフライングだよー!ずりー!」
ン「俺、腹減って走れない……!!」
俺らはコンビニで飯とお菓子をたらふく買って馬鹿騒ぎした。はしゃいで喋り続けることで考えないようにしたんだ。
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作者名:milkcrown | 作成日時:2018年12月18日 15時