君は僕の太陽【fischer's】 (ページ21)

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モトキside

キョウコは決して人前では泣かない。ガキ大将にやられた時も、中学の部活の最後の試合で負けた時も泣かなかった。そんな時はいつも決まってこの場所にいた。

モ「やっぱりここにいた。」

キョウコ「……モトキ？なんで？」

モ「シルクが電話してきて、きょんちゃんのことよろしくって。」

キョウコ「最後まで本当に優しいんだから。」

モ「もう泣いてもいいんだよ。きょんちゃん、おいで。」

キョウコ「モトキ………」

俺が腕を広げると、キョウコは飛び込んできた。泣きじゃくるキョウコの背中をさすってやる。

モ「もう何も言わなくていいから。がんばったね。」

一つ訂正かな。人前では泣かない、が俺の前でだけ泣く。

モ「俺にしなよ。俺の前でなら強がらなくてもいいし、弱いところも見せられるでしょ？」

キョウコ「モトキはあたしのこと好きなの？」

モ「ちっちゃい時からずっとね。」

キョウコ「もの好きだね。笑………っ…、っもうちょっとだけ、もうちょっと泣いたら泣き止むからこのままぎゅってしてて。」

モ「好きなだけ泣きな。」

やっと気持ち伝えられたからね、これから攻めてくから覚悟しててね。