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マサイside
そう、あれは1週間前のことだ。
Aちゃんと今日はとある公園で待ち合わせている。紅葉の写真が撮りたいって言うから、穴場だけど綺麗な紅葉スポットに行くことにしたんだ。
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Aちゃんと初めて出会った日。雷に打たれたようってのはこういうことを言うんだろうなってくらい衝撃が走った。女の子と普段は全然話せない俺が一言目に連絡先聞くなんて、自分でも信じられなかったけど、気がつくともう口走ってた。初めは何の話していいかもわかんなかったけど、お互い写真を撮るのが好きってわかってからは、カメラの話したり、撮った写真を見せ合ったりして次第に仲良くなれた。
なーんて思い返してたらAちゃんがやってきた。
『ごめん、マサイくん。待った?』
マ「全然!ってかまだ10分前だし。」
Aちゃんを待ってる時間ってのもなんか悪くないからついつい早く来ちゃうんだよねぇ。
『マサイくんいつも待ってくれてるから今日は早く来て待ってようと思ったんだけど……、お弁当作ってたら遅くなっちゃった。』
マ「ぅおおっ!マジかっ!!めっちゃ嬉しいっ!」
『ほんと?作って良かったぁ!』
マ「重いよな?俺持つよ!まだ昼には早いから紅葉撮りに行こうか!」
『ありがとう。なんかコツとかある?』
写真を撮るときのテクニックだとかカメラの絞りや光の取り入れ方なんかを教えながら俺のオススメスポットへと向った。
マ「ここの紅葉はさ、山の高低差で今の時期は緑から赤にグラデーションになってるんだよ。」
『ほんとだ!すっごくキレイ……。』
俺は紅葉ではなくカメラのファインダーを覗いている彼女を撮っている。好きなことをしている時のAちゃんの目はキラキラしていて、俺は彼女から目が離せない。
『ね〜マサイくん!あっちの方は?』
マ「あっちは銀杏の並木があってそれもキレイだよ!」
『じゃあ行こうっ!』
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作者名:milkcrown | 作成日時:2018年12月18日 15時