君は僕の太陽【fischer's】 (ページ14)

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マサイside

沖縄にくる前日に俺はAちゃんにお揃いのブレスレットをプレゼントした。俺のことを意識してもらう為と、シルクへの牽制の意味もある。どうしても俺のだって見せつけたかった。そのブレスは今もAちゃんの手首で輝いている。
そんな彼女は今、イルカに夢中だ。写真を撮ったり、何やら話しかけている。

マ「何話しかけてんの？」

俺はイルカの水槽の柵にもたれている彼女の肩にあごを乗せて耳元で聞いてみる。

『マ、マサイくん、近いよ……///』

マ「俺は別に見られても平気だよ？」

『私が平気じゃないのっ！……マサイくんのファンの子たちにらんでるし……』

マ「あーあのキャーキャー言ってるやつらな。俺あの甲高い声苦手なんだよ。話しかけるなら一人でこいっての。」

俺はそういうとAの後ろから手をだらんと降ろし、もたれかかった。

マ「俺とAちゃんがイチャイチャしてんの見たらあいつらもどっか行くんじゃない？」

『その前に私の心臓がもたないよ……///』

マ「あー幸せー。」

『マサイくんて………けっこうマイペースだよね。』

マ「あれ？知らなかった？」

『もういいですっ！』

マ「じゃぁ次、マナティー見に行かね？」

『行くっ！』

俺はAちゃんの手を握り次のエリアへと向かっていった。彼女が握り返してくれたことに嬉しくなって、俺は隣を歩く君にささやいた。

マ「好きだよ。」

顔を赤くして、照れながらもこっちを向いて笑ってくれている。こんな時間がいつまでも続けばいいのに……。そう願うことしかできなかった。