先生、好きです。3

4 渡海side ページ34

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オペを無事終わらせ、
あいつの病室に戻る。

ドアを開けると眠っているようだった。

そっとベッドのそばに腰掛ける。


他人の男がこんな近くにいることも知らずに
無防備な寝顔で寝ている。
長い睫毛に白い綺麗な肌。
、、、隙だらけだなコイツ。


ドクンと鼓動が大きく鳴る。

自分のものにしてしまいたい。



思わず手を伸ばして頰を撫でる。


「ん、、」

目を覚ましたようだったので
サッと手を引っ込める。


ぼんやり俺の顔をしばらく見つめてたかと思うと

「と、渡海先生！？！？」

と突然飛び起きた。



「そんだけ早く起き上がれるってことはだいぶ良くなったな」

「、せ、先生、一体いつから、、、」

「10分前くらい？」

「やめてくださいよ寝てる時に来るの、、」

「あほ面で寝てたな」

「うぅ、、、」


布団に顔を埋めるその仕草にすら
癒されてしまう。



「先生」

「なに」

「私、いつぐらいに退院できますか？」



「、、、退院したいの？」


「そ、そりゃもちろん、、」




退院か。
久しぶりに何だか癒される毎日を送っていて
この日々に終わりがあることを忘れていた。




「なんで退院したいの？」

「、、、そりゃ
職場の人に迷惑かけちゃってるし、」



「、し？」

「、、早く会いたいなぁって、、」


そう言うこいつの顔は
またあの時と同じくらい柔らかくて綺麗で。


例の庇った男の話か。


面白くない。






「、そいつ見舞いも来ねぇとか
お前のことなんとも思ってないんじゃないの」



「え、、、いや、たぶん忙しいんです、、
毎日連絡はくれてるし、、、」




そう言いながら苦笑する。

「でも確かに何て思われてるのかは
正直わからないんです、、、」

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