師匠、好きになってもいいですか？【文豪ストレイドッグス】【太宰治】

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何となく、今まで聞いてこなかったが、太宰との関係を聞いてみることにした。


「あのう、太宰さんとはどのようなご関係で？」

「うーん…ヒミツ」


あ、そうですか。

…もしも太宰さんを殺した時に僕に関係を知られていた場合、足がついてしまうかも知れないからいやということですね！！

分かりました。


そこれ、敦は思い出したように、携帯電話を取り出した。

警察で思い出した。依頼人を連れて行くならば、一度国木田さんに連絡を入れておかないと。


「すみません、少し電話しますね」

「はーい」


数コールすると、国木田さんは電話に出た。


〈もしもし、国木田です〉

「あ、国木田さん、僕です。敦です」

〈ああ、敦か。そうした。太宰は見つかったのか？〉

「それが、まだ見つかっていなくて…あの、それとは別なんですけど、依頼人の方と遭遇しまして。あ、たしか今日既に予約を入れているとか」

〈…確かに、今日は面会の予約が入っている。が、しかし、予定時刻はもう３０分も前だ。本当にその人なのか？〉


え、その時間って僕たちがお昼ご飯を食べ終わった後位…

ということは時間通りに来ていたのか。


とりあえず、確認をとろう。

「あの、お名前と予約時間を教えてもらってよろしいですか？」

「A。予約時間は、２時くらいだった気がする」

「国木田さん、Aさんってひとなんですけど」

〈ああ、確かにその人だ。予約を入れていたのは。何かあったのかは知らんが急いで社へ連れてこい
〉


ああ、これはもう国木田さん一波来たあとだな。

電話は既に切られている。


「もしかして、怒られた？」

「いいえ、大丈夫ですよ。でも急いだほうがよさそうです」

「わかった。ごめんね」


二人の足取りは早くなった。

そして敦は大事なことを伝え忘れていた。

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