第四話 謎の空気 ページ8
書き方を少し変えます。
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『名前はA! 乱闘中の路地裏に迷い込んだ何処にでもいそうな高校一年生です!』
「私は森鴎外。此処ポートマフィアの首領だよ」
『はい!』
キリっとした森首領。
満面の笑み手答えるA。
無言の太宰治。
場は謎の空気と化していた。
『(まぁ、首領の事は知ってるし今更驚く事もないって言うか…)』
…発展しない会話に太宰が溜息を溢す。
面倒くさいのだろう。
「ねぇ! A! 遊びましょう!!」
フリフリの赤いドレスを着たエリスが奥の部屋から飛び出してきた。
会話が聞こえないので話が終わったのだと思ったのだろうが、まだ話は始まってもいない。
ついでに今エリスが来ているのはAが着せたものだ。
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『美しいお嬢さんだ。このドレスとか…きっと似合う』
「着るわ」←即答
「エリスちゃぁあん!?」
___
首領に泣いて感謝された。
まぁ、そんな光景を見た後だ。首領に怖さなどは微塵も感じていない。
「エリスちゃん、御免だけどまだ話は終わっていないんだ」
「…あら、そう」
あからさまに落ち込むエリスの頭をポンポンと撫でる首領。
『(いいなぁ〜私もエリスちゃんの頭ポンポンしたい)』
Aには指名で遊びのお誘いが来ているのだが。
『…』≪ドヤァ
「ほら、後で遊んであげるから」
「厭よ! 私はAと遊びたいの!! リンタロウは厭!!」
「…」≪ショボン
『…』≪ドヤァ
すると、首領の部屋をノックする音が聞こえた。
誰か、用があるのだろう。…それ以外に何があるんだ。
「首領、中原です」
『(馬路かぁあああ!!!!! いや、中也くん! 中也くん!!!)』
「Aくん、鼻血!」
『え、うわぁ!』
「ハァ…」
「はいりたまえ」と、言う首領の言葉に従って中に入ってくる中原中也。
彼はその光景に一度自分の目を疑った。
齢十位の鼻にティッシュを詰めた少女。
箱ティッシュを持って少女の前で慌てる首領。
面倒くさそうな太宰。
「なんだ…これは」
「又面倒くさそうなのが来た」
「んだと、太宰!」
「まぁまぁ、二人とも落ち付きたまえ!!」
二人は「否、お前が落ちつけよ」というのを我慢した。
「…君、高校一年生というのは本当かい?」
『私ですか? はい、一七ですよ?』
彼女は無い胸を張って答えた。
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みぃ(プロフ) - 傾国萌えのセネンさん» !? すみません、コメントに気がついて居ませんでした!! 遅くなって申し訳ございません! あら、そうなのですね、知りませんでした。書き換えて起きますね! (2018年4月3日 18時) (レス) id: d62fbb3902 (このIDを非表示/違反報告)
傾国萌えのセネン - 13話を見て思ったのですが、ユリの花は匂いが強く花が下向きに咲いていて縁起が良くないのでお見舞いには向いていないですよ。 (2017年9月17日 23時) (レス) id: 343bba7f6a (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 由由由さん» おお! こっちにもコメントくださいありがとうございます! 頑張りますね! (2017年8月1日 8時) (レス) id: d62fbb3902 (このIDを非表示/違反報告)
由由由 - 面白い!続きが楽しみ! (2017年7月31日 17時) (レス) id: 1589b544b5 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 藤猫さん» コメントとご指摘ありがとうございます! 矢張り夜中に更新すると誤字が増えますね…ありがとうございました!! (2017年3月30日 10時) (レス) id: 7206b13d0b (このIDを非表示/違反報告)
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