第二十七話 物理的攻撃 ページ32
Side Osamu Dazai
「おい、太宰。帰んのか？」
身支度を始めた私と安吾を見てそう思った中也が私に言った。
「そうだ、今日夜時間あるかい？」
「あ？」
「まぁ君には拒否権はないのだけれどね」
「だろうな」
私たちの会話を聞いていたのであろうAちゃんが「おわったほうがいい〜？」とリモコンを振り回していたのを、安吾が母親の如くしかりつけた。
本当はお風呂も借りたかったのだけれど、ゲームした時間でつぶれてしまった。まぁマフィアにいたら風呂に入れないときなんでざらにあるから私は気にしないのだけれど。川に入るし。
ゲームを中也が片付けている間に安吾とそこら辺の酒を片付ける。中也の家だし私は袋の番をしているよ。と言ったらAちゃんが代わりにやってくれると言い出した。
Aちゃんはせっせとビンや缶を安吾の元までもっていき、安吾はそれを選別し種類ごとに割けて袋に入れている。素晴らしい効率の良さ…とも言い難い。Aちゃんが分別を覚えればいい話なのだし。
＿＿さて、中也の用意もできたことだし拠点へ行こうか。
「…ちょっとまて、誰の車で行くんだ？ 俺のヤツ昨日爆発したんだけど？」
「ええ！？ 中也君はいったいなんてことをしてしまったんだい」
「ちょっとまて、お前もいただろうが！！」
「はぁ…タクシーにしますか？ それとも公共交通機関でいきますか？」
駅まで歩くのやだ。
ということで、タクシーを２台寄せた。一台に私と安吾。もう一つにAちゃんと中也が乗ることになった。
数分で到着したタクシーに乗り込む。
「はぁ？ おい！！」
すでにもう一つの車に乗り混んでいた私と安吾が気付いた時にはもう遅かった。
その場に蹲り身動きが取れない場内になっている中也と忽然と消えた車。Aちゃんの姿は見当たらない。
「しまった！！」
急いで中也の元へ駆け寄ると苦しんでいる理由はすぐにわかった。
中也の腹は真っ赤に染まっている。
＿＿物理的攻撃が効くわけが…！
しかし、そこにはたしかに“ナイフ”が刺さっているのだ。
困惑する私に安吾が声をかける。
「太宰君、落ち着いてください。 中原くんに効いているということは異能力のはずですよ」
「安吾…ああ、そうだね。うん」
私はナイフにそっと触れた。
第二十八話 その少女→←第二十六話 What will you do from now ?
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みぃ(プロフ) - 傾国萌えのセネンさん» ！？ すみません、コメントに気がついて居ませんでした！！ 遅くなって申し訳ございません！ あら、そうなのですね、知りませんでした。書き換えて起きますね！ (2018年4月3日 18時) (
レス) id: d62fbb3902 (このIDを非表示/違反報告)
傾国萌えのセネン - １３話を見て思ったのですが、ユリの花は匂いが強く花が下向きに咲いていて縁起が良くないのでお見舞いには向いていないですよ。 (2017年9月17日 23時) (レス) id: 343bba7f6a (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 由由由さん» おお！ こっちにもコメントくださいありがとうございます！ 頑張りますね！ (2017年8月1日 8時) (レス) id: d62fbb3902 (このIDを非表示/違反報告)
由由由 - 面白い！続きが楽しみ！ (2017年7月31日 17時) (レス) id: 1589b544b5 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 藤猫さん» コメントとご指摘ありがとうございます！ 矢張り夜中に更新すると誤字が増えますね…ありがとうございました！！ (2017年3月30日 10時) (レス) id: 7206b13d0b (このIDを非表示/違反報告)
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