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第四話 疑問 ページ5

『しまった!! 乗客の人が危ない!』


突然立ち上がった私を見て彼は驚いたがすぐに元の様子に戻った。


「問題はない。 当の爆弾はもうとっくに私の同僚が片付けているだろうから」

『はぁ!?』


私は柄にもなく大きな声を上げた。


とっくに片付けている?

どういうこと?

この人警察の爆弾処理班か何かなの?


たくさんの疑問が頭の中を埋め尽くしたが今はそんなこと関係ない。



__私が死ねないではないか。



どこまで自己中心的なのかと思うかもしれないが、私は残念ながら今それが重要事項だ。


進み続ける電車の音だけが二人きりの車両に響いた。


とてもじゃないが明日部長がいないあの部屋に行くことはできない。

かといって休み続けることもできない。

何よりもこれまでに死んで来た人たちのことを考えると眠れない。


いつの間にか私は泣いていた。

何の涙なのかわからない。

死ねなかった涙なのか、私のふがいなさから来たのか、それとも緊張がほどけたからなのか…


それをみて男性はそっと”私の頭をなでた”


『え』

「ん?」

『な、なな…』


触れた…触れられてしまったぁ!!


しまった、今は…午後10時半。 …この人はこれから一時間半の間に死ぬ。

…でも死にたがっているようだし、死ねて結果オーライなんじゃ。


いやいや、問題はそこじゃない。

私のせいでこの人が死んでしまうのはダメなのだ。


「おや、どうしたのかい? …あれ?」


そこで私の意識は急に途切れた。




 

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(プロフ) - 16ページ 放棄 は誤字ではないでしょうか? (2021年5月26日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
文豪 - だ、太宰さんカッケー! (2019年6月9日 16時) (レス) id: 31faebb885 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 詞音さん» コメントありがとうございます! 途中更新停止とかしてしまってたのでメチャメチャ時間掛かってます(汗 他の作品もほぼ完結してないという事態でして(泣 だいたい、一話書くのに2時間かけてます。あ、アンケートありがとうございます! (2018年4月8日 19時) (レス) id: d62fbb3902 (このIDを非表示/違反報告)
詞音 - 私も書いてみようかな…。(・∀・;) (2018年4月8日 17時) (レス) id: 6b5092fe94 (このIDを非表示/違反報告)
詞音 - あと!太宰さんとの師弟関係が見てみたいです!新作楽しみにしています! \(´∀`)/二回コメントしてすみません (2018年4月8日 17時) (レス) id: 6b5092fe94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃ | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2017年5月14日 2時

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