手紙。

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『今日で2週間か』


涼太と最後に会ってから、2週間がすぎた。

連絡をしては迷惑じゃないかとか合鍵使って部屋に入ろうかとか考えても実行できないでいる。


『会いたいな』


それを言える立場なのに、気を使って。

嫌われるんじゃないかって思ってしまうのは、相手が芸能人だからで。


『あ、いい事考えた 笑』


ふふふーんと鼻歌を歌いながら出してきたのは便箋。

ファンレターを書こう、そう決意する。

LINEは知ってる。

けど、返事が来なかったらとか考えるとツラい。

こんな年齢なのに臆病になってるのが、恥ずかしい。


【拝見 片寄涼太様】


始まりはコレだった。

この言葉がなかったら、涼太に気づいてもらえなかったのかもしれない。

あの時に閃いた、それは運命だったのかな？

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