場地圭介の妹は東京卍會を救う【東リべ】

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学校に行く準備をして家を出る。

学校には行かないけど、フリなわけで。

階段を降りていると千冬とばったり出くわした。


「場地さん、いる？」

『寝てないみたいだから、学校行かないかも』

「そっか。けど一応声かけてみる」


いつも迎えに行っているのに、今日だけ行かないのは不自然になると考えている千冬が賢くみえた。


『千冬』

「ん？」

『マイキーくんに会いたい』


そう伝えると驚きながらもすぐ電話をしてくれて


「今迎えにくるって」


と携帯を閉じながら答える千冬に


『千冬。ありがとう。大好き』


感謝の気持ちを口にする。

大好きなのは本当だし。


「おまっ！本当に、今時の小学生は····」


照れながら親父臭いことを言うけど、千冬が居たから淋しさも苦しさも乗り越えれたから。


『いってらっしゃい』


場地の家に向かう千冬に手をふると、律儀に振り返してくれるところが可愛いなって、笑みが溢れる。


「A？」


千冬が見えなくなってすぐ、マイキーが到着する。


『マイキーくん、おはよう』

「おはよう。千冬から連絡きたけど」

『うん。マイキーくんにお話あります』

「ん。乗って」


ポンポンとダンデムシートを叩くマイキーに甘えて乗せてもらう。


「ちゃんと掴まってろよ」


言わなくても掴まりますと内心思いつつマイキーのお腹に腕を回す。


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