第九十一:消えてしまわないように ページ44
鶯は私を落ち着けて拠点内や周囲を散策した。
これほど血の海が気持ち悪いと感じたことはない。気が付けばまた涙が出そうで必死に堪えた
家族の影もないこの場所に私は嫌気が指した。家族もここの仲間も誰一人居ないのだと実感するぐらい静かでそれがまた嫌だ
『ねえ、これからどうしようか』
「そうだな、とりあえず家族を探してやらないと.......」
『そうだね』
「女には辛いだろ。俺が探すから休んどけ」
休んどけと言われても拠点内も血の海で血の匂いが充満し休めるような環境ではなかった
それにこんな中に一人にされる方が怖いし辛い
こんな状況なのに私は鶯に甘えてしまうんだ。
『.......一人にしないで。』
ぎゅっと背中に抱きつき、そう言った
小さい声で言ったのに静かなここでは聞こえて居たのかこっちを向きぎゅっと私を抱きかかえて歩き出した
鶯の温もりが消えてしまわないように私は少し腕に力を込めて見て居られない悲惨な光景を見ないように肩に顔を埋めた
『(弱くてごめん....)』
しっかりしないと行けないのに、鶯も辛い筈なのに私がこれだけ弱ってしまえば彼は弱音が吐けないじゃないか。
強くならなきゃ行けないのに平常心が取り戻せない
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海琉(プロフ) - kiwonさん» ありがとうございます!! (2016年12月24日 20時) (レス) id: a51860819e (このIDを非表示/違反報告)
kiwon(プロフ) - 面白かったです (2016年12月24日 11時) (レス) id: b0311b2dea (このIDを非表示/違反報告)
海琉(プロフ) - きゃらめるぽっぷこーんさん» ありがとうございます!!更新頑張りますね! (2016年11月28日 19時) (レス) id: a51860819e (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるぽっぷこーん(プロフ) - とっても面白いです!続きが気になる笑笑更新頑張ってくださいっ!! (2016年11月28日 13時) (レス) id: 8ea8de2508 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海琉 | 作成日時:2016年11月13日 23時