第五十二:踏み散らかす ページ5
『総悟、御飯食べに行こう?』
「....総長、ほっといて下せェ。」
さっきからこの調子なのだ
部屋の襖越しに会話している
無理矢理開けるのは良くないと思って襖を開けてはいないけど総悟の声は涙声の様な気がした
「Aちゃん、すまんな。昨日からずっとこの調子でよ。」
『いえ.....私じゃ力になれないよね。』
近藤さんは苦い顔をして笑った
目の下に隈が出来ている所を見れば昨日からずっと総悟が心配で起きてたんだろうと思う
「そんな事はないさ。」
『強行突破、いい?』
「え?」
『そんな驚かなくてもいいじゃない。ただ人の心を土足で踏み散らかすだけよ。』
「Aちゃんっ...!?」
ガラッと襖を開けた
そしてピシャッと扉を閉めて部屋の中にズカズカ入っていく
布団に丸まった総悟
布団を引き離して無理矢理顔をこっちに向ける
『総悟。』
「....」
合わせる目は包帯に隠れてないけれど目を合わせているつもりだ
『総悟...』
「....」
私の呼びかけに目を見開いた総悟は何も答えなかった
132人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海琉(プロフ) - kiwonさん» ありがとうございます!! (2016年12月24日 20時) (レス) id: a51860819e (このIDを非表示/違反報告)
kiwon(プロフ) - 面白かったです (2016年12月24日 11時) (レス) id: b0311b2dea (このIDを非表示/違反報告)
海琉(プロフ) - きゃらめるぽっぷこーんさん» ありがとうございます!!更新頑張りますね! (2016年11月28日 19時) (レス) id: a51860819e (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるぽっぷこーん(プロフ) - とっても面白いです!続きが気になる笑笑更新頑張ってくださいっ!! (2016年11月28日 13時) (レス) id: 8ea8de2508 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:海琉 | 作成日時:2016年11月13日 23時