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真実と事実は違うものであると。 ページ19

銀時side





「ぐっ……!!」

「銀さん!」
「銀ちゃん!」





地面に着く前に咄嗟に新八と神楽を抱え込んだ。
三人分の重力で、背中から強烈な音がした。




「……っ、無事か、テメーら。」

「それより銀さんは……っ!?」

「俺はッ、なんともねぇよ……。
Aを、助けに行かねぇと……。」



制止させようとする神楽と新八の腕を押しのけ、再び城門に手をかけようとした。

だが触れない。なにか遮るものが、ある。

城門だけではない、全体が見えない壁に覆われている。





「……なんだよ、これ……っ!!!」



木刀で殴りつけても、ビクともしない。


「銀ちゃんどくネ!!」

「おわっ!?」



頭上スレスレを神楽の足が飛ぶ。

それでも、壁は崩れない。




「な、なにアルかこれ……。」








「おい、点呼確認しろ!今誰がいねぇんだ!」

「この壁は何!?調べろ!」



俺たちと同じように城外に放り出されたらしい忍達が口々と叫び出す。



「おい、一体何が起こってやがる!」

その中のひとりを捕まえて問い出す。


「っ、見えない壁が全体を覆っている。



────禁忌『大結界』だ。」

「……結界?」



「七年前ぐらいに葬られた禁技だ。
莫大な体力と、締め付けられるような身体の痛みに耐えられるほどの精神力が必要とされる。

……虎さんや、Aさんだってそれより前に使ったことがある。」

「なっ……。」

「これほど大きなものだと、かなりの負担がかかっているはずだ。」





その時、1人の忍が息を切らしながら割り込んできた。


「────点呼が取れた!
いないのは、虎さんとAさんのみ!」



「やはりか……ハメられた。」

「……どういう事だよ、おい。」

「……ヤツら、『烏』共は復讐を実行するつもりだ。
7年間、積み重ねた復讐を。」

「……復讐?
Aが、Aが何かしたって言うのかよ!」




コイツは俯いたまま、何も言わない。





「……それについては、Aさんが闇に葬った。
今は、口にすることも禁じられていた。



────それでも、知りたいか。」

行き過ぎたら罪となる。→←余計なものはいらない。



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MiUmIu(プロフ) - vict tm 0206さん» コメントありがとうございます!今、低更新ですが……なんとか進めていきたいと思っていますのでよろしくお願いします!! (2017年4月22日 23時) (レス) id: 042c49640d (このIDを非表示/違反報告)
vict tm 0206(プロフ) - 続きが楽しみです! (2017年4月22日 14時) (レス) id: 260e4dcf34 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MiUmIu | 作成日時:2017年4月12日 23時

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